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内容説明
多くの浮世絵師が、時代風俗の流行を画題とする浮世絵版画が制作の中心であったのに対して、北斎の特異性は膨大な量と種類の版本の挿絵を描いたことです。二十一歳ではじめて黄表紙の挿絵を描き、没年までの七十七年余、狂歌本、読本、随筆本、酒落本等の挿絵や、教習本用の絵手本を描いています。本書は、これらの絵手本のうちより、『北斎漫画』と別種の趣があり、しかも北斎の画業の多彩さを示す版本(『三体画譜』・『伝心画鏡』・『一筆画譜』・『北斎新雛形』・『絵本魁』・『北斎画苑』・『和漢の誉』の七冊)より、市井人物、武者絵、歴史画、風景、動植物、花鳥魚介、風俗、妖怪等、事物現象の森羅万象の興味深い挿絵を選んで構成したものです。