内容説明
彦根井伊家は、近世大名の代表格に相応しく、芸術性豊かな造型美の華を見るが如き多彩かつ厖大な収蔵品を有する。歴代藩主の人と歴史を語るとともに、武人として収蔵する刀剣や朱塗具足をはじめ、文人として収蔵する月次茶器や彦根屏風等の伝来品の由来や秘話を交じえ、近世文化史上に特異な位置を占める彦根文化を紹介する。
目次
近世大名文化の深層
直弼の茶の湯
茶道具の美
藩主の指料
拝領の馬具
幽玄の美
直亮と笙
湖東焼
井伊の赤備え
名物刀と刀装
雛道具
将軍と井伊家
直弼の書画
彦根屏風考
笛と琵琶
二つの龍潭寺
画家森川許六