感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
7
むずい2024/07/15
飲酒男性本を読む
2
文字情報の通信データがイレギュラーなものほど容量が大きいという現象から、熱力学法則は言葉のフィールドでも通用するんじゃないか、認識における制御・予測困難なエントロピーと、己の手のひらの上に拘束するネゲントロピーを精神分析に活かせるんじゃないか、という本。タイトル的には脳医学で精神分析を語る印象があるが、むしろ物理学の話をしている。しかしトンデモな話ではなく、ごく当たり前な話に終止するので、臨床分析家の思考メモとして有意義な理論だと思う。2025/06/21
さとし
0
訳者あとがきで引用されていたロジャーズの言葉がよい。「実際、人間関係に関する一仮説であり、常に仮説である。(中略)非常に多くのケースでこの仮説を支持するエビデンスを観察してきたとしても、それでもまだ、ドアから入ってくる新しいクライアントに関しては、(中略)完全には証明されていない仮説である。」2024/12/25