内容説明
急速に時代が変化していくこの現代社会。ストレスを全く感じずに生きている人はいないだろう。しかし、「ストレスを感じている」「ストレスフルな社会だ」と言いながらもストレスとはそもそも何なのか、どのように向き合うべきか理解し、実践している人は少ない。ストレスを1から辿り、メカニズムを明らかにすることで、心身の関係を丁寧に読み解き、コンパクトにまとめたのが本書である。ストレスに「魅せられた」著者が、語源や体と心のサインを通してストレスそのものを問い直し、膨大な文献からエビデンスのある対策方法やストレスへの立ち向かい方などを伝授する。
目次
第1章 ストレスを知る(ストレスって何?;ストレスの捉えられ方;ストレス理論1:非認知論;ストレス理論2:認知論)
第2章 ストレスに気づく(感情に気づく;身体の変化に気づく;身体の仕組みから理解するストレス)
第3章 ストレスに対処する(コーピングとは;社会的につながること;リラクセーション技法)
第4章 ストレス対策を考える(トラウマケアの基本を知る;PTSDの治療法;レジリエンスを育む)
著者等紹介
永岑光恵[ナガミネミツエ]
東京工業大学リーダーシップ教育院/リベラルアーツ研究教育院/環境・社会理工学院准教授。1997年、東京女子大学文理学部心理学科卒業。1999年3月、東京工業大学大学院社会理工学研究科人間行動システム専攻修士課程修了。同年10月、ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生として、ドイツ連邦共和国トリア大学心理生物学・心身医学研究所に留学。2002年、東京工業大学大学院社会理工学研究科人間行動システム専攻博士課程修了。博士(理学)。2002年4月から国立精神・神経センター精神保健研究所成人精神保健部(現・国立精神・神経医療研究センター精神骨ん研究所行動医学研究部)にて客員研究員、流動研究員、リサーチレジデント等を経て、2008年10月から2016年3月まで防衛大学校人間文化学科准教授。2026年4月から東京工業大学リベラルアーツ研究教育院/環境・社会理工学院准教授。2022年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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