内容説明
心理的支援において中心を占めるカウンセリングという行為をするとき、カウンセラーがまず向き合うことになるのは、倫理の問題である。しかし、クライエントとの治療的関係のなかで、カウンセリングの倫理を保証するハウツーは存在しない。そもそもカウンセリングとは何か?何がカウンセラーを専門家たらしめるのか?このような問いを問い続けることこそが、カウンセラーの責務であり、倫理的課題を乗り越えるために必要なことなのである。本書は、カウンセリングという営みを実践していく上で必然的にぶつかる倫理的な葛藤状況を乗り越えていく知恵を探る羅針盤となるだろう。
目次
第1部 理論編(倫理とは何か;カウンセリングとはどのような営みか;「カウンセリングを倫理的に考える」とはどういうことか;カウンセラーの職業倫理―明文化されたものから考える)
第2部 実践編(カウンセリング場面で起こる倫理的問題とその対応―明文化しえないものを考える;むすび)
著者等紹介
上田琢哉[ウエダタクヤ]
1972年山口県生まれ。2000年学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員(DCI)、文京区教育センター教育相談室、東京都立精神保健福祉センター等勤務を経て、青山学院大学教育人間科学部心理学科准教授。2017年、日本心理臨床学会奨励賞受賞。博士(臨床心理学)。臨床心理士。公認心理師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 電子書籍
- 美を育てる 幻冬舎単行本