目次
第1部 実践の前に(学生相談という臨床の場;学生相談に必要な精神分析の知識)
第2部 実践の中に(初回面接―一期一会を基本に;オンデマンド心理療法―健康な学生の場合;支持的心理療法―精神病、発達障害、パーソナリティ障害を持つ学生;学生相談における精神分析的心理療法;卒業と卒業後のフォローアップ)
第3部 連携―マネージメントの重要な要素(医療との連携;大学職員(教員、事務)との連携
連携の光と影)
著者等紹介
細澤仁[ホソザワジン]
1963年栃木県に生まれる。1988年京都大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。1995年神戸大学医学部医学科卒業。2001年神戸大学大学院医学系研究科助手。2007年兵庫教育大学大学院学校教育研究科教授。2010年椙山女学園大学人間関係学部教授。2012年関西国際大学人間科学部教授。専攻は精神医学、精神分析、臨床心理学。現職、アイリス心理相談室、フェルマータ・メンタルクリニック(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さち
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サブタイトルにあるように「リアルに考え」ることが徹底されている本。学生相談は教育の一環であり治療機関ではないこと、セラピストはジェネラリストとしての力量やマネージメント能力が問われること、対象関係の変容をめざすのではなく心の成長を図る場であることなど、著者の基本的スタンスに同意できる部分が多く、それらを通して自分のスタンスを再確認できた。オンデマンド、支持的、精神分析的、と分類してケース例とともに説明されており分かりやすい。精神分析的な考えを実践の場にいかす具体的なやり方が書かれている。2015/10/06