出版社内容情報
解離という複雑多岐な現象を,バランス良く考察する。著者による理論の紹介は臨床的事実への関心をかき立て,事実の呈示は理論的興味を刺激する。著者の視点が確固としており,全体として一つのストーリーのように読める。理論書としても,臨床の手引きとしても,また資料としても優れた一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る熊
1
参考文献として読んだ。「解離性障害」については、確かにそこに「ある」のだけれど、その正体については杳として掴めない、そんなところだろうか。心が「脳」であり、脳の働きが神経細胞の複雑系だとするならば、やはりその解明には脳科学の深化に期待するということなのだろう。また、極めて専門的な分野を比較的わかり易く記述されていて良書だと思った。非常に面白かった。2023/02/05
TsumuRi
0
専門家向け。「外傷性精神障害」の続編という位置づけ。/解離の成因のひとつとして親子関係(とりわけ母娘関係)における過干渉や支配関係が挙げられているのが印象的。2012/01/14
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