内容説明
本書は、二人の筆者がそれぞれに体験した米国と日本における「間主観性の軌跡」の記録であり、故小此木啓吾を共同注視joint attentionしながら積み重ねた二人の長年の交流が、その基底をなしている。
目次
第1章 走馬燈の6つのシーン
第2章 「間主観性」との出会いから臨床的な問いかけへ―臨床の営みの中に生まれた一つの内的なプロセス
第3章 自己体験と情動の中心性―ステッピング・ストーンとしてのKohut
第4章 間主観的なかかわりあい
第5章 トラウマ再考
第6章 3つの間主観性
第7章 間主観的アプローチ―Stolorowらに学ぶ
第8章 失われていた外傷体験の記憶を取り戻す過程―改めて問われる治療者の基本的な態度
第9章 症例の考察
著者等紹介
丸田俊彦[マルタトシヒコ]
1946年長野県須坂市に生まれる。1971年慶應義塾大学医学部卒業。1976年メイヨ・クリニック精神科レジデント修了。1977年メイヨ・クリニック精神科コンサルタント。1979年メイヨ医学部精神科助教授。1980年米国精神科専門医試験官。1982年メイヨ医学部精神科準教授。1986年メイヨ医学部精神科教授。1993年慶應義塾大学医学部精神神経科客員教授。2004年放送大学客員教授。2004年メイヨ・クリニック精神科名誉教授。2005年東京大学大学院人文社会系研究科客員教授。専攻は精神医学。現職、埼玉県立精神医療センター病院長、埼玉県立精神保健福祉センター長
森さち子[モリサチコ]
東京生まれ。1991年慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。同大学医学部精神神経科学教室共同研究員。1993年同大学医学部精神神経科学教室助手。1995年臨床心理士取得。2000年日本精神分析学会認定心理療法士・スーパーバイザー取得。現職、慶應義塾大学医学部精神神経科学教室助手、非常勤として、慶應義塾大学環境情報学部講師、同大学湘南藤沢キャンパスウェルネスセンターカウンセラー、慶應心理臨床セミナー・精神分析セミナー講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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