間主観性の軌跡―治療プロセス理論と症例のアーティキュレーション

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784753306008
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

内容説明

本書は、二人の筆者がそれぞれに体験した米国と日本における「間主観性の軌跡」の記録であり、故小此木啓吾を共同注視joint attentionしながら積み重ねた二人の長年の交流が、その基底をなしている。

目次

第1章 走馬燈の6つのシーン
第2章 「間主観性」との出会いから臨床的な問いかけへ―臨床の営みの中に生まれた一つの内的なプロセス
第3章 自己体験と情動の中心性―ステッピング・ストーンとしてのKohut
第4章 間主観的なかかわりあい
第5章 トラウマ再考
第6章 3つの間主観性
第7章 間主観的アプローチ―Stolorowらに学ぶ
第8章 失われていた外傷体験の記憶を取り戻す過程―改めて問われる治療者の基本的な態度
第9章 症例の考察

著者等紹介

丸田俊彦[マルタトシヒコ]
1946年長野県須坂市に生まれる。1971年慶應義塾大学医学部卒業。1976年メイヨ・クリニック精神科レジデント修了。1977年メイヨ・クリニック精神科コンサルタント。1979年メイヨ医学部精神科助教授。1980年米国精神科専門医試験官。1982年メイヨ医学部精神科準教授。1986年メイヨ医学部精神科教授。1993年慶應義塾大学医学部精神神経科客員教授。2004年放送大学客員教授。2004年メイヨ・クリニック精神科名誉教授。2005年東京大学大学院人文社会系研究科客員教授。専攻は精神医学。現職、埼玉県立精神医療センター病院長、埼玉県立精神保健福祉センター長

森さち子[モリサチコ]
東京生まれ。1991年慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。同大学医学部精神神経科学教室共同研究員。1993年同大学医学部精神神経科学教室助手。1995年臨床心理士取得。2000年日本精神分析学会認定心理療法士・スーパーバイザー取得。現職、慶應義塾大学医学部精神神経科学教室助手、非常勤として、慶應義塾大学環境情報学部講師、同大学湘南藤沢キャンパスウェルネスセンターカウンセラー、慶應心理臨床セミナー・精神分析セミナー講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ポカホンタス

3
勉強会で読んだ。ストロロウらの間主観的アプローチについてのわかりやすく丁寧な解説。丸田先生はいつも、過剰なまでにわかりやすい。このわかりやすさこそが間主観性を重視していることのあらわれであると思う。「間主観的わかりやすさ」とでも言おうか。逆に、通常の精神分析の言葉は、「エディプス的わかりやすさ」。どちらもそれぞれの味わいがある。2013/10/29

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