内容説明
心理療法においてはクライエントの語る言葉が中心的な重要性をもつことはいうまでもないが、たましいの世界に開かれようと思うなら、語られる言葉ですら、字義どおりに受け取るだけでなく、イマージュとして聞くとが必要となってくる。第5巻では、このような根源的イマージュの世界が、個々のケースの中でいかに開かれてくるかを目の当たりにすることができる。
目次
第1部 たましいの扉(芸術・表現療法の歴史的背景;芸術・表現療法の理論的背景)
第2部 たましいの木(私のバウムテスト研究の歴史的回顧;幹・枝・葉―双生児研究から ほか)
第3部 たましいの風景―風景構成法(風景構成法事始め;風景構成法の展開 ほか)
第4部 たましいの庭―箱庭療法(児童精神療法としての心像分析について;抑うつ性心気性老人の箱庭療法 ほか)
第5部 たましいの軌跡(表現と病理・芸術と治療・西洋と東洋の間)
著者等紹介
山中康裕[ヤマナカヤスヒロ]
1941年名古屋市に生れる。1966年名古屋市立大学医学部卒業。1971年名古屋市立大学大学院医学研究科卒業、同助手。1974年名古屋市立大学学内講師。1977年南山大学文学部助教授。1980年京都大学教育学部助教授。1992年京都大学教育学部教授。現在、京都大学大学院教育学研究科教授。医学博士、臨床心理士
岸本寛史[キシモトノリフミ]
1966年鳥取市に生れる。1991年京都大学医学部卒業。現在、内科医
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