内容説明
医学と芸術を同じ土俵のものとして、音楽家と音楽を診察する心温まるエッセー。内科医ならではの視点で、豊富な資料をもとに音楽と病、死因を推理。モーツァルトとベートーヴェン、二人の音楽の魅力と病気の関係、近世ヨーロッパの医療事情までわかる、知的冒険の書。人の気持ちに寄り添える医療を、人の気持ちを汲んだ演奏を―。医学と芸術の共通点を、身をもって感じている著者ならではの書。
目次
第1章 モーツァルト編(モーツァルトの死因;音楽と病;なぜ気分か?自律神経の働き ほか)
第2章 ベートーヴェン編(ベートーヴェンの音楽とは;病はどう始まったか;父との思い出―ヴァイオリン協奏曲 ほか)
第3章 医療と音楽(医学と音楽の共通点;感動とは;表現力と医療事故 ほか)
著者等紹介
小林修三[コバヤシシュウゾウ]
1980年浜松医科大学卒業、同大学第1内科。1986年浜松医科大学大学院博士課程卒業、医学博士の学位修得。1987年文部教官第1内科助手。1988年テキサス大学サンアントニオ校病理客員講師などを経て、1999年より湘南鎌倉総合病院副院長、腎臓透析センター長(兼)。日本内科学会評議員、日本腎臓学会評議員、日本高血圧学会評議員、日本医工学治療学会理事、日本フットケア学会常任理事、日本病態栄養学会評議員、日本アフェレーシス学会評議員。アメリカ・ヨーロッパ・中国など海外での学術講演を多数行う一方、NPO法人「癒しの医療を考える会」副理事長として開かれた医療を目指し、一般向け医療講演も積極的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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