出版社内容情報
《内容》 ●説明と同意を基本とした小児がん治療の道筋を示した,臨床医必携の1冊。
●遺伝子解析,長期予後観察、造血幹細胞移植選択の方法,予想される合併症など,インフォームドコンセントに必要なポイントを第一線で活躍する専門医が詳細に解説。
●各疾患についての治療戦略を示すとともに,諸外国及び本邦における治療プロトコールも多数収載。
《目次》
序章 ヘルシンキ宣言と小児がん治療
I.インフォームドコンセント~説明と同意に基づく治療戦略~
1.多施設共同臨床試験に参加される患者様への説明と同意
2.DNAチップの臨床応用と遺伝子解析・保存についての説明
3.長期追跡システムと晩期障害についての説明と同意
4.造血幹細胞移植選択理由の説明と同意
5.造血幹細胞移植の早期合併症の説明と同意
6.白血病治療関連二次性がんについての説明と同意
7.病名告知とターミナルケア
II.予後因子と支持療法
1.染色体異常と予後
2.DNA index hyperdip ALL
3.小児急性リンパ性白血病における初期治療反応性と微小残存病変
4.小児血液の免疫マーカー
5.感染予防の標準化
6.無顆粒球状態感染症の薬物療法標準化
7.顆粒球輸血の適応・採取法とドナーの安全性についての説明と同意
III.診断と治療のための戦略
1.リンパ性白血病
1)B前駆細胞型急性リンパ性白血病の治療と予後
<1>標準および中間危険群
<2>高危険群
2)T細胞型急性リンパ性白血病・LLS
3)Ph1陽性急性リンパ性白血病
4)再発ALLの治療と予後
5)乳児MLL陽性急性リンパ性白血病・造血幹細胞移植選択の説明
2.骨髄性白血病
1)急性骨髄性白血病層別化治療と無作為割り付け試験参加の説明
2)ダウン症候群に合併したTAMとAML
3)Ph1陽性慢性骨髄性白血病(CML)
4)若年性骨髄単球性白血病
3.悪性リンパ腫と類縁疾患
1)B細胞型悪性リンパ腫
2)リンパ芽球性悪性リンパ腫
3)未分化大細胞性リンパ腫
4)ホジキンリンパ腫
5)血球貪食症候群(血球性貪食性リンパ組織球症)の診断と治療