内容説明
本書は、「ACE阻害薬は慢性心不全治療薬の主役になりうるか」という命題のもと編集を行った。本書によって、ACE阻害薬は他の血管拡張薬と同列にあるのではなく、アンジオテンシン2の産生抑制、ブラジキニンの不活性化抑制により単に末梢血管を拡張するだけでなく、アンジオテンシン2の心筋細胞肥大作用、非心筋細胞増殖作用を抑制し、さらにブラジキニンの心筋保護作用を賦活化することによって有効性が認められることを理解できる。
目次
1 心不全治療はどのように変わったか
2 心不全とレニン・アンジオテンシン系
3 心不全治療におけるACE阻害薬を用いた大規模介入試験成績
4 心不全治療としてのACE阻害薬の位置づけ
5 心不全とACE阻害薬
6 心肥大および心不全の分子機構
7 心臓のレニン・アンジオテンシン系
8 ACE阻害薬の心臓作用に対するブラジキニンの役割
9 心臓キマーゼ
10 心不全の治療―ACE阻害薬かアンジオテンシン2受容体拮抗薬か
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