内容説明
ブレトンウッズ体制の崩壊後、サミットの開催を契機につくりだされた世界秩序=サミット体制の性格と、その体制のもとで蔓延するグローバルな社会問題を具体的に描いた“解りやすい国際関係の入門書”。補遺 負債経済の台頭を追加!
目次
第1章 世界政府 サミット(サミットとは?;サミットで開かれる会合 ほか)
第2章 サミット体制の成立(世界秩序の転換;サミット前史 ほか)
第3章 第三世界の新自由主義(新自由主義の先駆け チリ;第三世界の債務 ほか)
第4章 G8諸国の新自由主義(イギリス IMFの介入;サッチャリズム ほか)
補遺 負債経済の台頭
著者等紹介
栗原康[クリハラヤスシ]
1979年生まれ。早稲田大学政治学研究科・博士後期課程満期退学。現在、東北芸術工科大学非常勤講師。著書に、『大杉栄伝―永遠のアナキズム』(夜光社、2013年、第5回「いける本大賞」受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2015年第6位)、『はたらかないで、たらふく食べたい―「生の負債」からの解放宣言』(タバブックス、2015年、紀伊國屋じんぶん大賞2016年第6位)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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瀬希瑞 世季子
4
1970年代初頭、アメリカは10年以上におよぶベトナム戦争による軍事支出増大によって膨大な負債を抱え込み、ドルの大量流出によってドル権威は失墜。71年にニクソン大統領はブレントウッズ体制(金・ドル本位体制)を終わらせ、73年には為替レートの固定相場は完全に放棄、変動相場制に移行。同年、第一次石油ショックによるOPECは原油価格の値上げを行い、先進諸国は経済危機に。第三世界諸国の反抗も衝撃を与える。こうした危機の舵取りをし、先進国を中心に新しい世界経済の潮流を作ろうとしたのがサミット体制である。2024/06/24
Tom
3
まだ文体がハジケてないころの栗原康の本。そして今日からドイツでG7が開催中。今年のデモはウクライナ戦争の影響もあって穏やかだったようだ。第三世界、アフリカの国なんかはずっと前からずっと貧困で、なんでだろうと思っていたが、サミット体制による先進国のツケをずっと払わされているんだなあ。アフリカ人は怠け者だとか土人(差別用語)だとか勝手に思い込みがちだが、悪いのは先進国なのだ。そして先進国内でも、新自由主義の名のもとに労働者は苦しめられている。富めるのは一部の大資本家だけだ。2022/06/27
よる
0
いかにも勉強して書きましたという感じで、よくできた大学生のレポートみたいとか思ってしまったけれど、だからこそ有益な本になっている(グローバリゼーションや新自由主義の入門書としてよくできている)。のちの栗原のはっちゃけた感じはここにはない。しかし今回の増補版では巻末にエッセイが追加されており、昔といまの文章を読みくらべることができる。いまの方が、やはりひらがなが多い。わたしの観察では、栗原ほど極端でなくとも、年をとるにつれひらがなを多用するようになる人(とくに研究者)は多い。これはどういう現象なのか。2016/06/05
健康平和研究所
0
IMFは、国連のような一国一票ではなく、一ドル一票(85ページ) 世界銀行も一ドル一票 142ページ 輸入農産物自由化は、まさにかかわる国すべての農業を破壊 148ページ 日本政府は「国家的不当労働行為」とでもいうべきこうした手法を用いて、労働運動の主力であった国労をたたきつぶした
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