内容説明
生命力溢れる具体的なものの哲学。相対性理論の成果を抱合した“抱握”という概念を視座に、難解といわれ続けたホワイトヘッドの『過程と実在』を平易に解読した新進気鋭による哲学書。
目次
第1部 具体的なもののほうへ(ホワイトヘッドとラッセルにおける空間論の交差と乖離;ホワイトヘッドと相対性理論;抱握について―ホワイトヘッド『科学と近代世界』における抱握概念の誕生;具体性の詩と科学から概念の自由で野生的な創造へ;実在について―シャヴィロとハーマンへの応答)
第2部 形而上学のほうへ(生成と主体;抱握について―ホワイトヘッド『科学と近代世界』における抱握概念の誕生;具体性の詩と科学から概念の自由で野生的な創造へ)
第3部 生成のほうへ(現実的存在とは何か;生成消滅の形而上学)
第4部 アナキズムのほうへ(具体性の知恵―ホワイトヘッド、ラトゥール、ステンゲルス;知恵と生―ベルクソン、大杉、ホワイトヘッド;アナキズムのほうへ、おもむろに―ホワイトヘッド、鶴見、金子)
著者等紹介
森元斎[モリモトナオ]
九州産業大学・龍谷大学非常勤講師。専攻:哲学、思想史。1983年東京生まれ。中央大学文学部卒業、大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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ホワイトヘッド哲学: 初期の空問論ー物理的空間と現象的空間の関係を探求→具体的知識を得るための空間的枠組 相対性理論との関連ーアインシュタインの相対性理論→時間と空間の考え方を哲学的に解釈・具体的存在を重視 具体性と出来事: 出来事の哲学ー出来事≒時間的な延長を持つ動的プロセス 抱握と主観性ー個体は「抱握」を通じて他者と関わり、他者との関係で主体性形成 知恵と生命: 具体的知恵の探求ー具体的な生を通じて知恵 ペルクソンとの関連ー具体的経験を通じた知恵の獲得 社会: 社会的観点からの考察: アナキズム的展開2025/02/10