全‐生活論―転形期の公共空間

個数:

全‐生活論―転形期の公共空間

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月26日 09時50分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784753103027
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C0010

内容説明

私たちはなぜ自らの“痛み”を言葉にするのをやめてしまったのか?新進気鋭の思想家が、自身の感覚を研ぎ澄まし、「生活の哲学」の蘇生に賭けた、渾身の書き下ろし。生活という組織体が壊れ、失調し、荒んでいくということを、全体性の死滅という観点から、論じていく。

目次

序章 生活の失調(生活への問い;本書の概要)
第1章 公共性と生活(公共領域の衰退が問題なのか;監視と放置;「開かれた公共性」の陥穽;抽象化と停滞;アソシエーションと公共性;分子的領域の失調)
第2章 装置と例外空間(刺激と無関心;無関心装置;装置と生活様式の変貌;装置の非対称的な配備;例外空間)
第3章 誰にも出会えない体制(養育の場の失調;生産性の論理と子殺し;子どもコレクティブという実験;生産性の論理からの解放;誰にも会えない体制、抑圧/被抑圧の関係性;痛みと出会い)
第4章 開発と棄民(植民地主義という関係形式;高度経済成長と生活破壊;「暗闇の思想」の現代的意義;資本への対抗か、反植民地主義か;棄民化)
第5章 生活世界の蘇生のために(失調と事故;権利をもつ権利;消費主義からの覚醒;精神の私有化と破局的状況の深刻化;廃墟に埋もれた未発の未来;生活を織り成す;解きほぐすこと)

著者等紹介

篠原雅武[シノハラマサタケ]
1975年生。社会哲学、思想史専攻。1999年京都大学総合人間学部卒業。2004年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程単位認定退学。京都大学博士(人間・環境学)。日本学術振興会特別研究員などを経て、大阪大学大学院国際公共政策研究科特任准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mealla0v0

0
非常に美しい本であった――学術書には似つかわしくない感想かもしれないが。本書は「生活という組織体が壊れ、失調し、荒んでいくということを、全体性の死滅という観点から、論じていこうとするもの」だ。アガンベンの装置論を手掛かりに、公共性の問題については新しい視点が提示され、わたし達の社会が「痛みを痛みとして痛めない社会」だということを喝破した。ヴィリリオの事故論を参照し、事故や事件は社会の本質を露呈されたものと見做し、そこに生活を脅かすものを見出し、批判していく。とても身近な問題を、身近なものとして論じている。2017/10/13

SQT

0
生活が失調している/する可能性があるということが、原発事故などを通して明らかになってきた現代だが、振り返ると、開発による公害、子殺しの問題だったりと、生活の失調が顕在化する場面は度々あった。それらは、公私の分離(後者)だったり、消費主義(スペクタクル的な)だったり、経済成長を無批判に受容する態度(前者)だったりのなかで隠蔽されてきた。それを受けて公害・子殺しなど生活の失調を起こす原因となる「権利をもつ権利」(見えないものとされること)からの排除を意識する必要があることを著者は指摘する。わかりみが深い2018/11/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4765043
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。