内容説明
「話す動物」としての人類の組織化原理から、隠された“法”のメカニズムを解明。キリスト教の抱えた「分裂」が、今日の効率的中心のグローバル支配の淵源にあることを明快に論証する。
目次
序 ドグマ学という領野の統一性
A エンジン・テスト
B 新たなオルガノンを求めて―人類学的な問いかけの進展と西洋
C メランコリックな時間の物語
D 要塞的精神―文明の構成要素としての攻撃性
講演テクスト(法律家よ、おまえは誰なのか―法の系譜についてのインフォーマル・トーク;解釈という命法;「世界の総体を鋳直す」―西方キリスト教の普遍主義についての考察メランコリックな時間の物語)
著者等紹介
ルジャンドル,ピエール[ルジャンドル,ピエール][Legendre,Pierre]
1930年、ノルマンディー生まれ。法制史家・精神分析家。1957年パリ大学法学部で博士号を取得。民間企業、ついで国連の派遣職員としてアフリカ諸国で活動したのち、リール大学、パリ第10大学を経て、パリ第一大学教授と高等研究実習院研究主任を96年まで兼任。分析家としてはラカン派に属し、同派の解散以降はフリーランスとなる。中世法ならびにフランス近代行政史についての多数の研究を発表したのち、とくに70年代以降、主体形成と規範性の関係を問いながら、西洋的制度世界の特異性と産業社会におけるその帰結を考察する作業をつづけている
森元庸介[モリモトヨウスケ]
1976年、大阪府生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。パリ西大学博士(人文学)。東京大学大学院教務補佐員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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工藤 杳
Hisashi Tokunaga
_udoppi_
madofrapunzel