出版社内容情報
名家の娘でありながら縁談や婚姻には興味を持たず、男装の女官として後宮で働く碧燿。後宮の出来事を正しく記録する――それが彼女の仕事だ。ある時、碧燿のもとに一つの事件が舞い込む。貧しい宮女の犯行とされていた窃盗事件であったが、彼女は記録の断片を繋ぎ合わせ、別の真実を見つけ出す。すると、碧燿の活躍を見た皇帝・藍熾より思いも寄らぬ密命が下る。それは、後宮の闇を暴く危険な任務で――?
内容説明
名家の娘でありながら縁談や婚姻には興味を持たず、男装の女官として後宮で働く碧燿。後宮の出来事を正しく記録する〓史(とうし)―それが彼女の仕事だ。ある時、碧燿のもとに一つの事件が舞い込む。貧しい宮女の犯行とされていた窃盗事件であったが、彼女は記録の断片を繋ぎ合わせ、別の真実を見つけ出す。すると、碧燿の活躍を見た皇帝・藍熾より思いも寄らぬ密命が下る。それは、後宮の闇を暴く危険な任務で―?
感想・レビュー
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遠宮にけ❤️nilce
4
権力に左右されず真実を記すという信念を持って後宮の記録女官となった碧燿。後宮内で起きた小さな事件の真実を見抜いたことをきっかけに陰謀に巻き込まれてゆく。 事件の中で見えてきた形ばかりの妃嬪白鷺の耐えてきた痛みを思うと胸が痛んだ。皇帝藍熾なりの思いやり、親愛の情からとはいえ、彼女を手元にただ囲っておくことの罪を彼は知らない。最初の印象は最悪だった皇帝・藍熾のよるべない立場、人となりを知るにつれ、碧燿の胸に信頼感、それ以上の想いが芽生えてゆく。ふたりの関係はこれからどうなっていくのか? 先が気になります。2025/04/22
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