内容説明
私たちは日本の新しい友人たちに、分析をより発展させることに加わることをよびかける。日本の労働者はすでに、1990年代の不動産とストックバブルに端を発した長期不況に直面している。この経験から生み出される数多くの知恵は世界中の仲間たちにとって有益である。この日本語版が広範なコミュニケーションの回路になることを願っている。それが本書を出版したことの最高の報いなのである。
目次
はじめに―恐慌(危機):それは何であり、何ではないのか
1 過去の恐慌と現在の恐慌―ケインズ主義からネオリベラリズムとグローバリゼーションへ
2 ネオリベラリズムの危機―その原因と帰結
3A 恐慌が生み出す好機への資本の最初の反応
3B 労働者階級の恐慌への対応
4 恐慌における「コモンズ」の構成―ひとつの皿からひとつのスプーンで食べること
5 資本を乗り越える革命的闘争の諸特性
結論 恐慌―戦争―革命
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハンギ
0
けっこう難しい文章だなと思うところがあるけれど、興味深いです。2009年に書かれた文章で、ミッドナイト・ノーツというスリーマイル島の事故の時に結成された団体が出している。反核、反戦、反資本主義団体。サブプライムローンを端緒にする深刻な金融危機からの経験を元に、私たちは共有の場所(コモンズ)を作り出すべきと主張している。そして社会民主主義も推している。特に大事なのは物質の共有化とともに、知の共有化も行われるべきと主張します。この二重のコモンズを作るのにどうしたらいいのでしょうか。考えてみたいです。2012/07/08
-
- 洋書
- THE NEW DEAL