内容説明
シュミット政治哲学の総体と詳細。
目次
序論 普遍主義、現実主義、広域秩序
第1章 規範、フィクション、概念の政治(一九一〇年~一九三〇年代半ば)
第2章 国際連盟とヨーロッパ秩序(一九二三年~一九三八年)
第3章 広域秩序構想(一九三九年~一九四五年)
第4章 「歴史の終焉」と世界内戦(一九四五年~一九七〇年)
第5章 パルチザンの時代(一九六〇年代)
第6章 権力の前室と合法的革命(一九四五年~一九八〇年代半ば)
著者等紹介
大竹弘二[オオタケコウジ]
1974年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、南山大学外国語学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hitotoseno
7
やたらと危険だのなんだのと煽り立てられ、危険は危険だけど取り入れるところは取り入れなきゃだよね、といった具合につまみ食い的に消費されがちなシュミットを一から見通すことでどんな思想家だったのか検証する非常に丁寧な試み。ヨーロッパという土地に根差す広域秩序を構想してから「海」へと横道にそれ、更には「空」を分析し、最終的には「大地」へと戻っていくというファウストを思わせるシュミットの思想的軌跡が明晰に示されていて、これくらいやってようやくシュミットは語れるものだろう、と納得させてくれる出来となっている。2016/06/07
madofrapunzel
1
★★★★★ 序章を読んだだけでも、シュミットが20世紀を生きる中で彼の政治理論をどのように展開させていったのかを意識させる、細かい論証に裏付けられた正統派な一冊だと思う。個人的には例外状態の理論を研究したいので、そこ箇所だけ読むのかほかのを読んだほうがいいのかが気になるが、、2013/05/03
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