内容説明
本書は、明治の精神史を140年に亘る日本の近代化のプロセスとして、“近代化”が極点に達した今日の「グローバル化」時代から再考する論文集。夏目漱石の『こころ』に描かれた“明治の精神”というキーワードを起点に、法制・徴兵・戯作・歌学の各方面から光を当てた研究成果。
目次
揺らぐ近代―序にかえて
「明治の精神」―その典拠と、漱石の認識
「忠君」と「愛国」―明治憲法体制における「明治の精神」
福沢諭吉における兵役の「平等」―徴兵論と兵役のがれの間
結末の行方―黎明期明治戯作の位相
近代歌学の出発―竹柏園と博文館
著者等紹介
鈴木徳男[スズキノリオ]
1951年生まれ。相愛大学人文学部教授。兼人文科学研究所長
嘉戸一将[カドカズマサ]
1970年生まれ。相愛大学人文学部専任講師。兼人文科学研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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