内容説明
西洋は何を根拠に成り立ち、みずからを世界化したのか?マネージメントと科学主義がグローバルな支配を及ぼす時代に、鏡をとおして、イメージ、主体、アイデンティティを問い直し、ことばを話す生き物=人間の生きる論理を明るみに出す。ドグマ人類学への最良の手引き。
目次
西洋は本当に地理的な概念にすぎないのだろうか―導入としての考察
第1講演 西洋が西洋について見ないでいること
第2講演 話す動物とは何か―人間の組立てについての考察
第3講演 人間のドグマ的な次元についてのいくつかの考察
光の射すところ 山口薫『花の像』について―人間と世界の対話的な関係
旅の荷物“解題”(西谷修)
著者等紹介
ルジャンドル,ピエール[ルジャンドル,ピエール][Legendre,Pierre]
1930年、フランス、ノルマンディー地方に生まれる。法学博士、パリ第1大学および高等研究実習院(EPHE)元教授。1957年から1998年まで、パリ第1大学法学部で教える(ローマ法、中世法制史)、1960年代に、フランス組織商会(私企業)の仕事で、アフリカ(ガボン)の経済発展のために働く。また、国連の専門員として、ついでユネスコ専門員として西アフリカ諸国、とくにマリで働く。1968年にはフランス行政史の仕事をまとめ、1975年以降、精神分析家として活動をするかたわら、権力と愛、身体と制度性などの研究を進める。1978年から1998年まで、高等研究実習院(宗教学部門)教授を兼任、「西洋キリスト教規範空間」の研究を指導、そこで「ドグマ人類学」という独自の学問領域を切り開く。1998年退官
森元庸介[モリモトヨウスケ]
1976年生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程、パリ第10大学哲学博士課程在籍。フランス地域文化研究/近世美学史専攻
西谷修[ニシタニオサム]
1950年、愛知県北設楽郡生。明治学院大学文学部教授を経て、東京外国語大学大学院地域文化研究科教授(思想文化論)。20世紀フランス思想の研究をベースに、西洋的知の臨界領域を探りながら、死、戦争、世界史、生命、宗教などの諸問題を独自の視点から論じる
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感想・レビュー
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えくり
秦野弘之
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- 和書
- 「最高!」を生きる考え方