過去の声―一八世紀日本の言説における言語の地位

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  • サイズ A5判/ページ数 570p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784753102211
  • NDC分類 121.5
  • Cコード C0010

内容説明

「私が話し、書く言語は、私に帰属するものではない」この意表をつく言葉で始まる本書は、18世紀日本(徳川期)の言説空間―漢学・国学・文学・歌論・歌学―における言語をめぐる熾烈な議論が、その果てになぜ日本語・日本人という起源への欲望を生み出したかを解き明かす。シュタイ(主観・主体・主語・主題)・言語・文化・歴史の不可分の関係を論じ、「日本思想史研究」を塗り替える、丸山真男以来の達成。

目次

第1部 中心の沈黙―伊藤仁斎と間テクスト性の諸問題(言説編制様式における変化;伊藤仁斎―身体としてのテクストとテクストとしての身体;テクスト性と社会性―実践、外部性、発話行為における分裂の問題)
第2部 枠づけ―意味作用の剰余と徳川期の文学(発話行為と非言語表現的テクスト;代補;異化とパロディ)
第3部 言語、身体、そして直接的なもの―音声表記と同一なるもののイデオロギー(翻訳の問題;表音表記と歴史;舞踏術の政治)

著者等紹介

酒井直樹[サカイナオキ]
1946年生まれ。1971年東京大学卒業、1980‐83年シカゴ大学人文学部極東言語文明学科博士課程、シカゴ大学人文学部助教授を経て、現在、コーネル大学教授。近年は大学における教育活動のみならず、国際的な総合雑誌『トレイシーズ』(2000年5月、岩波書店発刊)の中心的な編集に携わり、急変する国際関係の分析と批評活動を精力的に展開している

川田潤[カワタジュン]
1966年生まれ。東北大学大学院博士課程中退、初期近代英文学およびユートピア文学専攻。現在、福島大学助教授

斎藤一[サイトウハジメ]
1968年生まれ。筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科単位取得退学。現在、帯広畜産大学専任講師

末広幹[スエヒロミキ]
1965年生まれ。筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科単位取得退学。現在、東京都立大学助教授

野口良平[ノグチリョウヘイ]
1967年生まれ。京都大学文学部卒。現在、立命館大学大学院在学
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感想・レビュー

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ルートビッチ先輩

2
「日本」やそれに基づく「日本語」といったものを実体として考えることに対する批判。ある言語を反復可能な実体だと考え、それによって統一体を構成することは、他者の他者性を無視する中で主体を作り上げることであり、近代国民国家の制作にはこうした制度が働いている。テクストの束としての言語(音声、身振りなどを含むその場限りのもの)を一つの言説へと単純化する権力。とりわけ18世紀の日本では荻生徂徠や本居宣長によって、権力がある意味逆に身体や音声の側へ入り込んだことに特徴がある。それに対して伊藤仁斎のアナーキズムを置く。2015/08/31

あだこ

0
すごい。「日本語」や「日本」を脱構築。2009/01/04

zk

0
フーコーの「言説」(『知の考古学』)やデリダによる「現前の形而上学」への批判(音声中心主義批判)を援用しつつ、日本語・日本人という内部/閉域、いわばネーションがいかにして言説的に構築される(理念として死産される)かを荻生徂徠や本居宣長らの分析を通して明らかにするとともに、伊藤仁斎の思想に、ナショナリズムとは別様な、他者の他者性を排除しない社会関係の可能性をみる。「丸山真男以来の達成」という帯文は誇張ではないと思う。そして、奇書でもある。2023/10/24

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