内容説明
ゼネコン(総合建設業)は内部に設計部をもっているが、その中でも、竹中工務店設計部は質の高い設計で定評がある。そこには創業者竹中藤右衛門の意を受けて、大正時代から今日まですぐれた建築家を採用し腕を存分にふるわせてきた歴史があった。彼らの中から代表的な16人を選び、その主要な作品を紹介するとともに、彼らの特徴や影響を分析する。また、その意味するものを建築史家の石田潤一郎が解説する。
目次
16人の建築家(藤井厚二;早良俊夫;島本四郎;鷲尾九郎;藤井彌太郎;小林三造;小林利助;松下甚三郎;石本喜久治;石川純一郎;青柳貞世;岡野寛次;小川正;岩本博行;伴野三千良;北村隆夫)
インタビュー 組織の中の建築家たち 息づく棟梁の精神―石田潤一郎
資料
著者等紹介
石田潤一郎[イシダジュンイチロウ]
京都工芸繊維大学教授。1952年鹿児島市生まれ。京都大学建築学科卒業、同大学院博士課程修了。工学博士。京都大学助手、滋賀県立大学助教授を経て、2001年より現職。2000年「関西の近現代建築に関する研究」で第4回建築史学会賞受賞。2003年「近代日本の建築と建築家に関する多面的な研究」で2003年日本建築学会賞(論文)受賞。専門は近代建築史・都市史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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