内容説明
任侠の俳句は「昭和の匂いが漂う」…。カラオケで兄弟仁義歌う春。昭和のヤクザがカラオケで好んで歌うのは、「兄弟仁義」、「唐獅子牡丹」、「網走番外地」と相場が決まっていた。下の句の「歌う春」が、楽しそうな雰囲気を感じさせる。
目次
春 如月・弥生・卯月
夏 皐月・水無月・文月
秋 葉月・長月・神無月
冬 霜月・師走・睦月
著者等紹介
吉川潮[ヨシカワウシオ]
1948年生まれ。立教大学卒業後、放送作家、ルポライターを経て演芸評論家に。1980年、小説家としてデビュー。芸人や役者の一代記のみではなく数々の辛口エッセイで世間を騒がせる。著書に『江戸前の男―春風亭柳朝一代記』(第16回:新田次郎文学賞受賞)、『流行歌 西条八十物語』(第18回:尾崎秀樹記念・大衆文学賞“評論・伝記部門”受賞)など多数
藤原龍一郎[フジワラリュウイチロウ]
1952年生まれ。歌人、俳人。歌誌「短歌人」元編集人。元日本歌人クラブ会長。石岡市図書館文化アドバイザー。浪人中の1970年に中井英夫の『黒衣の短歌史』を読み、塚本邦雄、春日井建、寺山修司などの前衛短歌に衝撃を受ける。慶應義塾大学に入学するが、寺山と早稲田大学短歌会に憧れて再受験し、早稲田大学第一文学部文芸科を卒業。大学卒業後はニッポン放送に入社し、ラジオディレクターとして「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」ほかヒット番組を多く育てた。その後フジテレビジョン、扶桑社に転籍。1990年に「ラジオ・デイズ」で第33回知歌研究新人賞受賞。2010年から9年にわたって「短歌人」編集人を担当。藤原月彦の名義で赤尾兜子に師事した俳人でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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