内容説明
古今亭志ん朝、立川談志が鳥肌を立てて聞いた上方落語伝説の六代目笑福亭松鶴。その豪放磊落な人生を、現在筆頭弟子の鶴光が語りつくします!
目次
第1章 三十歳上の師匠に入門(私一人のための高座;通い弟子での修行は約四年間;師匠の初席が「新花月」に格下げ ほか)
第2章 上方落語と江戸落語(上方落語中興の祖とは?;松鶴師匠と米朝師匠;三代目桂春団治師匠は親友 ほか)
第3章 芸人は売れてなんぼ(師匠より売れてはいけない;「破門じゃ!」;負けず嫌いの言い訳 ほか)
著者等紹介
笑福亭鶴光[ショウフクテイツルコ]
昭和23年1月18日生まれ。大阪府出身。昭和42年に大阪市立天王寺第二商業高校を卒業後、六代目笑福亭松鶴へ入門。昭和43年2月、大阪新世界新花月にて初舞台。受賞歴に昭和50年「ゴールデンアロー賞」芸能新人賞、昭和51年「夜のレコード大賞」最優秀新人賞、昭和54年「第15回ギャラクシー賞」個人撰賞。ラジオDJとして、ニッポン放送にて「鶴光のオールナイトニッポン」で11年9か月、「鶴光の噂のゴールデンアワー」では16年間パーソナリティーを務めた。現在はニッポン放送「鶴光の噂のゴールデンリクエスト」(水・木・金)17:30~、J:COM「笑福亭鶴光のオールナイトニッポンTV@J:COM」隔週(土)22:30~等に出演中。落語芸術協会では唯一の上方真打であり、上方落語協会の顧問も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gtn
21
著者が初高座の日、師匠は何も気にかけないふりをして、楽屋に黒紋付の羽織と着物を届けてくれたという。その着物の上に「おめでとう」とのメモ書きが。弟子を思い、師を求めるエピソードが百パーセント心地いいのは、人間の生理に適っているからだろう。2023/04/23
相馬
2
鶴光の語る松鶴師匠のエピソード。師匠への愛が感じられる。2023/03/18
gibbelin
1
松鶴師のエピソードを語るお弟子さんは多いが、密度高くまとめられて、幸福な読書をさせていただきました。噺家さんのハナシは現在進行系なのが持ち味というところでしょう。九官鳥と酒屋の小咄は東京で聴いてあれ?と思ったことでした。2023/03/09
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