内容説明
ジェンダーバイアスを解き放った情念の世界。最新の資料と研究に基づく鷹女の人生と俳句。
目次
蝶とべり飛べよとおもふ掌の菫
初夢のなくて紅とくおよびかな
新宿のよべぞセル著てゆくべかり
日の本の男の子かなしも業平忌
日本の我はをみなや明治節
蕗の葉に日輪躍る初夏は来ぬ
夏逝くやいみじき嘘をつく女
夏痩せて嫌ひなものは嫌ひなり〔ほか〕
著者等紹介
川名大[カワナハジメ]
昭和14年(1939)千葉県南房総市生まれ。早稲田大学第一文学部を経て、慶応義塾大学・東京大学両大学院修士課程にて近代俳句を専攻。三好行雄、高柳重信に師事。富澤赤黄男・渡邊白泉・西東三鬼らの推進した新興俳句を研究対象としつつ、近代俳句の軌跡を俳句表現史の視点から構築。第22回現代俳句大賞受賞。東京都立三田高等学校・聖光学院中学校高等学校(横浜市)教諭、東京都公文書館史料編纂係などを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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