目次
金魚玉明日は歴史の試験かな
人恋ひてかなしきときを昼寝かな
とかげ瑠璃一本の藁くぐりけり
秋さびしああこりやこりやとうたへども
友はみな征けりとおもふ懐手
ふるさとの墓地に蝉鳴く此の日はや
遠雷や去年にはじまる一つの忌
きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり
蓬髪が感ずる遠い夜の風雨
身をそらす虹の/絶巓/処刑台〔ほか〕
著者等紹介
澤好摩[サワコウマ]
1944年、東京都生まれ。1968年に坪内稔典、攝津幸彦らと同人誌「日時計」創刊。1974年に「日時計」終刊後、「天敵」を創刊。1971年、「俳句評論」同人に参加。高柳重信に師事。高柳重信編集の総合誌「俳句研究」の編集事務に携わる。1978年、「天敵」を解消して、夏石番矢、林桂らと「俳句研究」五〇句競作で登場した若手俳人による同人誌「未定」を創刊。1985年、「俳句研究」転売の後、翌年に総合誌「俳句空間」を立ち上げるも、六号より弘栄堂に移行。1990年に「未定」を大会し、翌年「円錐」を創刊。発行人として現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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