出版社内容情報
短歌に関わる者にとって斎藤茂吉の『赤光』は必読の歌集ですが、歴史的仮名遣いに不慣れな現代人にとって、一首一首を抵抗なく読み進めることはほとんど不可能です。本書は原本通りの表記の歌と、その傍らに現代仮名遣いですべての歌にその読み方を付しました。さらに間の取るところ、抑揚まで示し、より歌の意味が深く味わえる工夫をしました。過去にありそうでなかった本企画は、多くの文芸愛好家にとって待望の一書です。
秋葉 四郎[アキバ シロウ]
著・文・その他/編集
内容説明
文芸史に燦然と輝く歌集『赤光』を、誰もが読め、味わえるように現仮名で読み方を併記しました。声に出して読むことで、その魅力がさらに深まることでしょう。
目次
悲報来(十首)
屋上の石(八首)
七月二十三日(五首)
麦奴(十六首)
みなづき嵐(十四首)
死にたまふ母(五十九首)
おひろ(四十四首)
きさらぎの日(十一首)
口ぶえ(五首)
神田の火事(五首)〔ほか〕
著者等紹介
秋葉四郎[アキバシロウ]
昭和12年(1937年)、千葉県生まれ。歌人・文学博士・斎藤茂吉記念館館長。昭和42年「歩道」入会、佐藤佐太郎に師事。「歩道」編集人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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