中高年の短歌教室〈2〉次のステップ

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784752210368
  • NDC分類 911.107
  • Cコード C0095

出版社内容情報

短歌実作者に向けて、中高年なればこそこうありたい、という創作上の心構えや実作上のテクニックを、前作「中高年の短歌教室」よりさらに踏み込んで具体的に体系立てて説明しました。素材とどう向き合うか、写実と説明の違いとは、比喩、韻律、文語と口語などなど、より深く大胆に明解。さらに動植物難解漢字表、現代、歴史的仮名遣い対照表など付録し、秀歌創作に必携の書となりました。

目 次
  
はじめに

Ⅰ これからどうするか
  基本を確かめる
  ①詩型に愛情を持つ――おもしろくてたまらない時 ②自分を信ずる――行き詰まりを感じた時

Ⅱ 何をどう詠むか
 1 素材題材の選び方
  ①素材は平等―ただし… ②常識や類型と戦う ③「ありのまま」から飛び立つ ④形のないものを詠む⑤素材としての言葉 ⑥まとめ
 2 家族の歌
  ①家族詠のプラスとマイナス ②孫の歌 ③「描く」歌 ④「思い」の歌 ⑤まとめ
 3 愛の歌
  ①愛の歌の原型 ②恋人を描く ③愛の歌の難しさ ④知性のはたらき ⑤「もの」と「こころ」 ⑥第二人称の扱い ⑦まとめ
 4 悲しみの歌
  ①連作のすすめ ②冷静に詠む ③介護の歌 ④抑えて詠む効果 ⑤亡き人を偲ぶ ⑥戦争と死 ⑦まとめ
 5 生活の歌
  ①生活短歌の類型 ②事実とせめぎあう ③事実とその取捨選択 ④生活の歌の基本型 ⑤生活詠の歩み ⑥新しい生活詠へ ⑦生活の歌さまざま ⑧仕事の歌
 6 自然・風景の歌
  ①風景と自然 ②風景は変わる ③変わらぬ風景 ④対象との間合い ⑤風景の歌さまざま ⑥山の歌 ⑦まとめ
 7 旅の歌
  ①行きました、見ました ②地名をどう扱うか ③時空を超える ④風景と自己 ⑤まとめ
 8 社会の歌
  ①社会詠の現在 ②現場の強さ ③現場にはいないが ④抽象化と想像力 ⑤まとめ
 9 人生の歌
  ①生きる姿勢 ②自慢は禁物 ③回想詠のすすめ ④老いの歌

Ⅲ いかに詠むか 短歌のレトリック
 1 写実
  ①写実とは ②描写と説明 ③描写への手順 ④心の描写 ⑤写実の注意点 ⑥写実の力 ⑦写実の名歌集
 2 韻律
 3 言葉
  ①文語と口語 ②固有名詞人名 地名 書名・曲名など まとめ ③古語簡潔に言うために よく使われる古語 よく使われる文語表現 歌枕 枕詞 カタカナ語
 4 一首の組み立て――レトリックさまざま
  ①初句と結句 結句を考える 結句のさまざま ②リフレイン ③本歌取り ④引用 ⑤比喩 ⑥オノマトペ
 5 抽象と幻想
  ①実在しないもの ②夢と想像力 ③幻想を詠む ④抽象化の意味

Ⅳ 高齢者の歌に学ぶ
 1 長命歌人の歌
  ①年齢を感じさせない ②生と死と ③死別のかなしみ
 2 高齢歌人の歌
  ①自然 ②日常 ③父母 ④老 ⑤病気と介護 ⑥葬儀 ⑦回想 ⑧学芸 ⑨社会・思想
付録
  新旧かなづかい対照表
  難読動物・植物の読み方

あとがき


内容説明

本書は『中高年の短歌教室』を卒えられた方々の、次のステップのために必要と思われることをいろいろと検討してまとめたものである。中高年なればこそこうありたい、という創作上の心構えや実作上のテクニック、必要な情報を記した。

目次

1 これからどうするか―基本を確かめる
2 何をどう詠むか(素材・題材の選び方;家族の歌;愛の歌;悲しみの歌;生活の歌;自然・風景の歌;旅の歌;社会の歌;人生の歌)
3 いかに詠むか―短歌のレトリック(写実;韻律;言葉;一首の組み立て レトリックさまざま;抽象と幻想)
4 高齢者の歌に学ぶ(長命歌人の歌;高齢歌人の歌)
付録

著者等紹介

来嶋靖生[キジマヤスオ]
1931(昭和6)年旧満州大連市に生まれる。早稲田大学政経学部卒業。1985年『雷』で第13回日本歌人クラブ賞。96年「おのづから」で第32回短歌研究賞。「槻の木」編集委員。現代歌人協会理事。日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。