内容説明
ハーレム、性秘術、財宝、邪教、策謀、暴政…。聖と俗のはざまでこの世の楽園に君臨したインドの藩王たちの栄華と没落。実在したインド千一夜物語。
目次
第1部 浪費と惰眠の長々しい物語(歓楽の宮殿;放縦の日々;陰謀と抗争;政治と統治をめぐる小話)
第2部 時代の終焉(インド独立へ向けて;藩王国の終わり)
著者等紹介
ダス,ディワン・ジャルマニ[ダス,ディワンジャルマニ][Dass,Diwan Jarmani]
19世紀末より1947年の藩王国のインド併合までの50数年間、カプールタラ藩王国およびパティアラ藩王国に勤める。後半の20数年間は内大臣など枢要な大臣を歴任。インドの将来の統治法を協議するための円卓会議藩王国代表団の顧問および主要団員であった。大英帝国四等勲士(OBE)
佐野光昭[サノミツアキ]
東京都立大学大学院(修士)で英国外交史を専攻。インドとの親交はボンベイ総領事館の約5年と外務本省でのインド担当の約2年で計7年。在外勤務はいずれも元英領植民地のカナダ、ビルマ、香港ののち英国。その後エディンバラ総領事館を開館し、通算20年の在外勤務を終え退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sibasiba
14
イギリス保護国時代インド藩王達の豪奢な生活と陰謀について。性崇拝の新宗教を作って乱交騒ぎに興ずる王や毒蛇や暴漢を使ったマッチポンプで騙して妻にして数ヶ月で捨てられ古い城で後半生を過ごすとか20世紀の話とは思えない。英国の分割統治政策で用意された学校であらゆる悪徳に耽る愚かな人物に誘導されていく話は慄然とさせられる。あるマハラジャとムッソリーニが共謀するインド侵攻計画やクリケットに関連するエピソードが特に興味深かった。インド独立後のマハラジャ達の話がもっと読みたかったな。2016/01/31
猫草
0
マハラジャの暮らし・・・現実味がない2011/12/19