出版社内容情報
ここは瀬戸内海の島。石の名産地です。高くそびえ立つ崖から大きな石を切り出すと、船にのせ、大阪へ。
運びこまれた石は、大阪城の石垣に使われるのです。
観音ページを使った、迫力ある構成です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Cinejazz
28
〝ここは、瀬戸内海に浮かぶ小豆島。 この島は昔から、石の名産地として知られていました。今から400年ほど前、大坂城を造るために、侍や石工、村人たちの働きで、たくさんの石を船に乗せて大坂へと運ばれていきました。運びこまれた石は、大坂城の石垣に使われるのです…〟たくさんの人の力と知恵が積み重なった石垣の壮大な光景を、観音ページを使って、迫力ある構成で描かれた<鎌田 歩>さんの力作です。2025/06/06
まる子
22
大阪城の石垣は日本のあちこちから石が運ばれて来たそうな。その中で、小豆島からの石を大阪城まで運ぶ。現代なら重機等の機械があるけれど、その昔は石工が石の割れる目を見る→矢穴→セリガネ→大ゲンノと人も力も必要。石が切れたら船までこの石を運びいよいよ大阪城へ出発⛵️積み上がっている石垣の石は、その時代の技術者がいたから出来たもの。すごいぞ、日本!2025/05/28
ぐりとぐら
22
城の建設という大規模な公共事業の流れの一部がみれて、あらためてスゴいなと思ってしまった。石の目を読み、切り出すところ、陸路の移動、船による巨石の運搬等々、丁寧に描かれているのでわかりやすい。先人の知恵のすごさを感じた。面白かった!2025/03/28
ケ・セラ・セラ
20
何から何まで人力の時代。石工たちの仕事の様子、巨石を切り出す工程、切り出した石の搬出、相当な重量の巨石を乗せ大きく沈み込んだ船で海を渡る様子。見開き大画面がその迫力を伝える効果大です。楽師までが登場しての石きり歌や石びき歌、船乗りたちの舟唄。命懸けといえる作業に関わる彼等の歌が聞こえてくるようです。城造りにたずさわった沢山の技術者たちの熱意、そして自信と誇り。表紙や裏表紙に描かれている彼等の表情、皆んないい顔しています。オススメ。2025/06/25
わ!
13
本屋の歴史コーナーに並んでいた絵本。大阪城は、巨大な石で有名なのですが、そのような巨石がどのようにして切り出されたのか、どのようにして運ばれていたのかを絵本にしてくれています。しかもとても迫力あるイラストになっているのです。もちろん歴史好きの人であれば、どのような方法で石を切り出しているのかは知っているものの、あらためてイラストにされた物を動的に見せられると感動してしまいます。大阪城などを説明する場合のアイテムとしてはもってこいの絵本だと思った次第でありました。2025/03/09
-
- 和書
- 行動療法 現代のエスプリ