出版社内容情報
虫たちがくらす小さなマンション、「バッタマンション」。メゾン・ド・グラスホッパーというりっぱな名まえがあるのですが、くらしている虫たちはみんなただ「バッタマンション」とよびます。
住人のキリギリス、マツムシ、モンシロチョウたちの、ささやかで愉快な日々をお届けします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
134
虫が暮らすマンション。マンションには立派な名前があるけれど、“バッタマンション”と呼ばれてる。ちなみに大家さんのオンブバッタは20階建てのピカピカのマンションに住んでいる。壁にひびが入り、水は漏れてくるバッタマンション。キリギリス、マツムシなど、個の強い住民が、あれやこれやして、住民達が交流していくうちに仲良くなって、めでたしめでたし。困ったときはお互い様だよね。あざみ町に住みたいと思う虫たちかま増えるだろうね。『アリとキリギリス』の話のイメージが強いせいか、キリギリスを働きものにした設定が良いね。2024/12/27
☆よいこ
81
児童書。中学年向き。虫たちが暮らす町にある小さなマンション「メゾン・ド・グラスホッパー」通称「バッタマンション」は三階建て六室の小さなマンション▽102号室キリギリスさんは心配性。301号室マツムシくんは楽天的な浪費家。カマキリさんは向かいの一軒家暮し。大家さんはオンブバッタ(20階建てのピカピカマンション住まい)。202号室モンシロチョウは恥ずかしがり屋の画家。本屋のイトトンボさんは真面目過ぎて笑わない。101号室クワガタムシさんはあめ屋さん▽ユーモラス。まだ出てない住人が多いので続きそう2024.9刊2025/02/05
anne@灯れ松明の火
20
SNSご紹介で気になっていたところ、新着棚で出会った。虫たちがくらす小さなマンション、「バッタマンション」。住人の心配性のキリギリス、楽天家で美味しいところを持って行くマツムシ、挨拶が苦手なモンシロチョウたちの楽しい毎日が語られる。どの話もかわいらしくて、笑顔がこぼれる。九ポ堂さんの絵がとてもいい! 九ポ堂さんって、活版印刷所だと思い込んでいたが、物語性のある紙雑貨もつくっているそうだ。絵もこんなにお上手とは! こまゐ図考室さんのデザインが素敵で、見返しの草模様の透け紙は、壁紙をイメージしているそうだ。2024/11/05
mntmt
7
虫の世界もなかなか楽しそう、なんて思った。フィクションですが。2024/10/24
遠い日
5
のんびりしたお話の中にある滋味。バッタマンションの面々のお互いの距離の取り方がとてもいい。仲はいいけれど踏み込み過ぎず、かと言ってよそよそしくもない。九ポ堂さんのイラストも明るくサクッとした印象で、お話の世界を支え広げています。ちょっとしたエピソードがこんなにしっくりと読み手の心になじんでくる。相手のことが苦手でも、ちゃんと見るべきところは見ているのも、子どもにも大人にも訴えかける何かがあると感じました。読めてよかった!楽しかった!そんな物語でした。続編出ないかしら?ぜひ読みたいです!#NetGalley2024/09/27
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