出版社内容情報
前からも後ろからも読める本。
前から開くと、犬を飼いたいぼくが、一生懸命お父さんとお母さんを説得し、家にむかえるまでのお話になっています。
後から開くと、犬と過ごした幸せいっぱいの日々から、最後のお別れまで。別れと命のお話になっています。
犬を飼う喜び、そして命の大切さを感じる本です。
内容説明
前から開くと、犬との出会いの話。後から開くと、犬との別れと命の話。
著者等紹介
スギヤマカナヨ[スギヤマカナヨ]
静岡県三島市生まれ。東京学芸大学初等科美術卒業後、ステーショナリーの会社へデザイナーとして就職。1990年よりフリーランスとなり、アート・スチューデント・リーグ・オブ・ニューヨーク(The Art Students League of New York)でエッチングを学ぶ。『ペンギンの本』(講談社)で講談社出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kurara
47
★4 うちにも犬がいます。子供も成人しふとした時に散歩している犬に目が留まるようになりました。そこから今の子に出会い飼いましたが飼うときは”老い”のところまで考えていませんでした。この本は家族で意見を出し合いどのような環境になるのかどのように育てていくのか話し合っているところが とてもよかった #NetGalleyJP2023/11/08
こふみ
20
前から読むと、犬を飼いたい男の子のわくわくした気持ち。後ろから読むと、迎えた保護犬が旅立ってしまい、犬と一緒に過ごした日々を思い出して悲しみに押しつぶされそうな気持ちが描かれています。私は金魚とカブトムシしか飼ったことがないのですが、男の子のわくわくも悲しみもこの本を通してとても伝わってきました。我が家の中3男子も猫を飼いたいと言っているので、是非、読んで欲しい本です。2024/11/18
ツキノ
15
【犬を飼うということは】2023年10月発行。前からと後ろからとふたつのおはなし。どうしても犬がほしいぼくが家族にプレゼン。「こうなるかもしれない」というお父さん、お母さんに説得力のある説明。というのもずっと犬のノートを作って学校の図書館の犬の本は全部借りているという。保護犬の「じょうと会」で出会った「パル」。後ろからはパルとの日々を振り返る。わが家の元保護犬も11歳。平常心では読めない。でもまだ元気だから日々楽しもう。スギヤマカナヨさんによる文「やっぱり犬がほしかった!」も泣ける。【136】2024/06/01
spatz
14
このかわいい美しい本には秘密がある。とっても犬が飼いたいぼくと、うちにきてくれた犬のパルのお話。二重のお話。時の流れがゆったりと前に流れてまた後ろに戻る。その中でたゆたうように、私たちは、ぼくがどれほど犬を飼いたかったか、そしてどんなふうに両親を説得して保護犬だったパルとの暮らしが始まったか、を一緒に味わう。真ん中でその出会いのお話は終わり、次はなんと後ろから読むんだ。大きくなったぼくはパルとの辛い別れを経験する。二つ目のお話はパルの死から始まる。#NetGalleyJP2023/10/09
ほんわか・かめ
7
左開きで読めば、犬を飼いたい男の子のプレゼン。右開きでは、年老いていく姿、飼い犬との別れを経験し、家族で悲しみを共有し温かい思い出に変えていくまでが描かれている。〈2023/アリス館〉2024/10/10
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