出版社内容情報
放散虫は、全長数ミリほどの小さな、海をただよう単細胞の原生生物。
ロケットやメガネ、あるいは蜂の巣のような、その驚くべき多様な形を、美しい写真で紹介する。巻末には、生態や調査の詳しい解説つき。
内容説明
とげとげ、つんつん、ぷつぷつ、にょきにょきいろんなかたちがあるけれど、みんな、みんな、ほうさんちゅう!
著者等紹介
松岡篤[マツオカアツシ]
新潟大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
65
写真絵本。放散虫(ラジオラリア Radiolaria)は、放射状にひろがる姿をしたものが多いので名づけられた。「虫」とつくけれど昆虫でも節足動物でもない。放散虫は原生生物。放散虫の骨格は二酸化ケイ素でできていてとても美しい。ドイツの生物学者エルンスト・ヘッケルが多くのスケッチを残している。▽美しい顕微鏡写真がたくさん。巻末に解説がある。2022/04/28
たまきら
33
写真絵本です。パターンに分けて紹介された部分を愛でるのもよし、この小さな存在に気づき、調べてきた研究者に思いをはせるのもよし。…私は生きている姿をもっとみたい!タイプでした。それもよしよし。娘さんはパラ見。2024/03/06
booklight
30
カルシウムではなくケイ素が骨になっている単細胞生物、放散虫。世代を寿命が短いので、次々に進化していく。そして数億年前から降り積もってチャートなっていく。チャートを砕いて顕微鏡で覗くと放散虫が様々な進化を遂げていることが分かる。単純に網目状の外骨格を見ているだけでも楽しい。そしてこれだけの生き物が、進化をどんどん進めると、いったいどうなってしまうだろう、とちょっとSFよりのことも気になってくる。2023/04/15
gtn
30
小学校の時に見たテレビ番組の一場面。水着女性が浜辺で寝そべっている姿に近寄っていき、彼女の眼の下にたまった海水の雫に更にズームアップしていくと、肉眼で捉えられない生き物がいた。あれがおそらく放散虫だろう。その映像に刺激を受け、学校の顕微鏡で池の水を調べたことが懐かしい。何も見つからなかったけれど。2020/08/30
リコリス
28
アクセサリーにもオブジェにもインテリアにも建築物にもヒントを与えそうな美しい形。これが透き通ってるなんてヘッケルが夢中になったのもわかります。しかもヘッケルすごい画力です!5億年も前から進化を続けて今も海のどこかにぷかぷか漂ってるなんて。3㎜なら気づかないかなぁ。不思議ないきものって魅力的。2019/08/25
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