内容説明
四天王像たち、本物そっくりのお人形、青い目のお人形。加奈と花代が出会う人形たちの3つの物語。
著者等紹介
富安陽子[トミヤスヨウコ]
1959年東京に生まれる。2011年より梅花女子大学特任教授を務める。『クヌギ林のザワザワ荘』で日本児童文学者協会新人賞および小学館文学賞、『小さな山神スズナ姫』で新美南吉児童文学賞、『空へつづく神話』でサンケイ児童出版文化賞、『盆まねき』で野間児童文芸賞を受賞。『やまんば山のモッコたち』はJBBYオナーリストに選ばれる
平澤朋子[ヒラサワトモコ]
1982年東京に生まれる。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。イラストレーターとして、書籍を中心に作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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はる
41
捨てられたお人形の花ちゃんと、その声が聞こえる少女かなちゃん。二人の周りで起こる、ちょっと不思議であたたかい物語。現代が舞台だけれど、何となく昭和チックで、懐かしい作風がなんとも心地いいです。2014/04/10
ぶんこ
33
初読み作家さん。読メさんから、また新しい素敵な作家さんに出会えました。花代ちゃんと同じような市松人形を持っていた事を思い出しました。買った時にすでに名前がついていて、琴世ちゃんでした。大好きだったのに、結婚したら、連れ合いがお人形が苦手だった為、母に預けました。今は何処に?加奈ちゃんが花代ちゃんとおしゃべりが出来るのが、この本を読むであろう女の子には、とっても羨ましいでしょうね。小さいながらも、家業のお手伝いを頑張る加奈ちゃんと、加奈ちゃんの家族がいいですね。2014/09/18
mntmt
24
和風ファンタジー。人形師のおじいさんの話が印象に残りました。2016/06/30
anne@灯れ松明の火
22
子どもの本専門店で見つけ、すぐに図書館予約。表紙がとにかくかわいい!(ちなみに、もう1つの新刊の表紙はすごいインパクト^^;)加奈ちゃんと人形の花代の友情物語。人形と話ができるって不思議だけれど、富安さんが書くと、なんだか自然に思えるから、不思議? 何となく、それ以外は日常が描かれると思い込んでいたけれど、やっぱり非日常の出来事が・・・・・・! 思わず、ゾワっと鳥肌が立つシーンもあった。でも、根底には、優しく、温かい空気が流れていて、ホッとする。一番心配だったこともきちんと解決し、読後感爽やかな作品。2012/04/11
杏子
13
人形が口をきくという話はわりとあるけど、富安さんらしいお話でした。人形の持ち主をお母さん、と呼ぶのがかわいいのだけれど、そのお母さんに忘れられ…ってほんとはわざと忘れたんじゃあないの、って突き詰めるのもせつないけど。人形の花代は、やさしい気持ちの女の子加奈ちゃんに出会って、拾ってもらえてよかったね。 ただかわいいだけの話ではなく、いかにも富安さんらしい不思議なエピソードもあって、それが物語を引き締めていたと思う。2013/05/06
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