内容説明
10月、まっ青な空に、南下してくるハクチョウたちを見ました。シベリアのきびしい冬をのがれ、南へ移動してきたのです。これは、冬の間わたしの隣人となるハクチョウたちの、日びの記録です。映画「こぎつねヘレン」の原作者竹田津実が、日本に息づく野生動物の姿を語る。
著者等紹介
竹田津実[タケタズミノル]
1937年、大分県生まれ。獣井師、写真家。1963年より北海道東部の小清水町農業協同組合家畜診療所勤務。1970年、同診療所所長。傷ついた野生動物の保護・治療・リハビリ作業を行いながら、キタキツネの生態調査を続ける。2004年より、北海道東川町に移る。映画「キタキツネ物語」企画・動物監督。著書『子ぎつねヘレンがのこしたもの』(偕成社)が「子ぎつねヘレン」として映画化され、2006年3月に封切。ほか、写真集、エッセイ、絵本のテキストに多数の仕事がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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lovemys
9
ハクチョウは時速80km以上で飛ぶのかぁ〜。そうだよね、シベリアまで飛ぶんだもんね。仲良しペアで過ごすのも知らなかった。ハクチョウって本当可愛い。フカフカしてて気持ちよさそう。こうやって生態を知ると親近感がわいてますます愛おしくなりますね。2022/10/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
5
教育出版国語 3年生 【平成27年度教科書掲載本 令和2年度教科書掲載本】2015/06/19
timeturner
4
大判なので写真がすごくきれい。白鳥がそんなに仲良しペアだとは知らなかった。2014/08/03
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
3
読書会【テーマ 伝えていきたい子どもの本】 おすすめリスト (朝読書高学年) シリーズ2014/04/15
ふぁんと
3
まず、写真が美しい。それから、獣医師ならではの経験も踏まえた文章も読みやすく、ハクチョウの物語を想像させる。そのような形だから、これからハクチョウをみると色々な物語を感じることができそうでワクワクする。 基本的には夫婦2人でいるというのは初耳だった。しかも、具合が悪い伴侶の毛づくろいまでしてあげて寄り添っているとは。それほどまでに結びつきが強いことを知らなかったので驚いた。あの優雅さには、愛情などの余裕や優しさも隠れていたのだとしみじみ思う。また、冬の寒さとの厳しい戦いについても書かれていて、ドキリとした2015/11/23