歴史科学叢書
近代日本におけるハンセン病政策の成立と病者たち

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  • サイズ A5判/ページ数 428p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784751747100
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C3021

目次

第1部 法律十一号「癩予防ニ関スル件」の歴史的考察(「癩予防法」違憲訴訟と法律第十一号「癩予防ニ関スル件」;光田健輔のハンセン病認識;明治四〇年法律第十一号「癩予防ニ関スル件」の制定過程;浮浪するハンセン病者)
第2部 九州療養所と患者自治(療養所秩序形成の模索;療養所医師の医療・研究と患者作業;九州療養所患者自治会;自治会と教育・文芸;自治と管理のはざまで;九州療養所長河村正之)

著者等紹介

猪飼隆明[イカイタカアキ]
1944年、福井県武生市(現越前市)に生まれる。1974年、京都大学大学院文学研究科国史学専攻博士課程単位取得退学。1976年、熊本大学教養部、ついで文学部教授。1998年、大阪大学文学部、大学院文学研究科教授。現在、大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Schuhschnabel

2
これまで近代日本ハンセン病史で共有されてきた、光田健輔のハンセン病政策への関与と刑務所的な療養所運営という「常識」を実証的に批判していく内容。1907年の法律第11号成立にこぎつけたのは内務省衛生局長窪田静太郎の尽力によるところが大きいというのはまさにその通りで、そうして苦労して作った法律のもと、光田は全生病院医長(のちに院長)として自身が理想とする絶対隔離を実践していくのである。ただ、それだけが公立療養所のあり方ではなかったという事例として、九州療養所における自治を取り上げている。2021/07/16

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