内容説明
日本中世仏教形成史を、歴史学研究の視点と方法によって考察。第一部は六世紀から九世紀、第二部は十世紀から十二世紀にあて、第三部は主に十世紀以降の真言宗世界を対象にしている。序のほか、三部に編成した十論文で、日本中世仏教形成史を、通期的に、また構造的に把握した。
目次
序 研究史と課題設定(大乗戒主義仏教への基本視角;顕密主義仏教への基本視角)
第1部 六世紀から九世紀(ヤマト国家時代の仏教;律令国家形成期の仏教;古代仏教の歴史的展開)
第2部 十世紀から十二世紀(摂関期仏教成立の歴史的前提;〓(ちょう)然入宋の歴史的意義
中世仏教と「日本国」)
第3部 中世仏教と真言密教(中世寺院社会の構造と国家;平安中後期の東寺;院政と真言密教;中世の即位儀礼と仏教)
日本中世仏教形成の歴史的意義
著者等紹介
上川通夫[カミカワミチオ]
1960年、大阪市生まれ。1989年、立命館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。愛知県立大学文学部講師・同助教授を経て、2002年より同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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