出版社内容情報
およそ3000年前にはじまるパレスチナの対立の歴史や、いまだに尾を引く4回の中東戦争などを踏まえ、現在の争いがどうして始まったのか理解し、自分たちには何ができるのかを考えるための1冊。シリーズ第4巻。
目次
1 突然、ハマスがイスラエルを攻撃
2 はげしい争いがパレスチナから中東全体へ
3 ヨルダン川西岸地区・ガザ地区
4 いまだに尾を引く4回の中東戦争
5 イスラエルとアメリカ
6 今後、どうなるのか?
著者等紹介
松竹伸幸[マツタケノブユキ]
1955年長崎県生まれ。一橋大学卒業。かもがわ出版編集主幹。日本平和学会会員、「自衛隊を活かす会」事務局長。専門は外交・安全保障。かもがわ出版編集長を務めた後、現在ジャーナリスト・編集者として活動
稲葉茂勝[イナバシゲカツ]
1953年東京生まれ。大阪外国語大学、東京外国語大学卒業。国際理解教育学会会員。子ども向け書籍のプロデューサーとして約1500冊を手がけ、「子どもジャーナリスト(Journalist for Children)」としても活動。2019年にNPO法人子ども大学くにたちを設立し、同理事長に就任して以来「SDGs子ども大学運動」を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
20
2023年11月に始まった戦闘を理解するために、当初3巻予定だった「狙われた国と地域」シリーズに、急遽追加された1冊です。 数多くの事件を背景に続いてきた、パレスチナとイスラエルの緊張関係ですが、その中で維持されてきた「平和」が、こんなに脆いものだったのかと衝撃を受けつつ手に取りました。 それにしても、パレスチナのことに関して、あまりにも解っていないことを、本文の導入クイズで実感し、奥深い歴史が改めて響いて来ました。 2024/03/06
FOTD
18
『狙われた国と地域』 シリーズの第4巻。このシリーズの第1巻が書店に並び、第2巻がもうすぐ発行という2023年10月7日に、パレスチナのガザ地区を支配するハマスが突然イスラエルを攻撃。その結果、パレスチナのガザ地区は狙われることになった。本来3巻セットで企画されたシリーズだったが、急遽4巻セットになった。 ここでは何度も戦争が起きている。それを子供達にもわかりやすいように、2000年以上前に始まるパレスチナの対立の歴史を解説。そして今後どうなるのか、私たちにできることはないのか、なども記述されている。2024/07/09
ヒラP@ehon.gohon
10
【再読】大人のための絵本2024/03/10
猿田彦
7
2023年10月7日、パレスチナ自治区のガザ地区からハマスの戦闘員がイスラエルに爆弾攻撃を仕掛けたことから、今尚続く戦争に発展した。この戦争を知るには2千年以上前の歴史から遡らなければならないと言う。私の拙い知識の中でも中東はいつもどこかで戦争が起きているというイメージがある。中東の北、ウクライナでも戦争が起きている。そのためハマスの戦争は第三次世界大戦に発展すると言う見方もあるようだ。この本は子ども向きに優しくイスラエルを紹介している。私に何かが出来る訳ではないが、現状を知ることに意味があると思う。 2024/03/10
ちい
6
中東で続く争い、その理由の再確認。これは、一筋縄にはいかない。数千年前に遡る問題で、またイギリスが余計なことをしたせいで、さらに問題が複雑に絡まってしまった。長年の差別・迫害を受けたユダヤ人が、やっと築いた自分たちの国、イスラエル。他国からの攻撃に敏感になり、過剰に反撃してしまうのも分かるのは、ナチスの反ユダヤ主義時代を生き抜いた生還者の言葉を知ったから。しかし、キリストの処刑時にユダヤ人達が叫んだという「(イエスを)十字架に架けろ!その血の責任は我々と、我々の子孫にある」の言葉が、その後、何百万人もの2025/03/15
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