出版社内容情報
買うか?買わないか?幸せなお金の使い方って?小学生のための「お金と経済」の本! 韓国で、経済哲学を子どもに面白く伝える教養書を多数出版している著者が、金銭教育、賢く消費するための考え方をわかりやすく解説。コラム「おいしい経済知識」収録。
内容説明
ムダづかいをしないために!小学生の「お金と経済」の本!
著者等紹介
クォンジェウォン[クォンジェウォン]
1975年、ソウル生まれ。ソウル大学産業デザイン科卒業。お金が好きで、お金についての本を書いている。著書に『いいお金、悪いお金、へんなお金』、『こども大学:経済』、『わたしが銀行を作るとしたら?』、『お金のせいでおかしくなりそうだ!』(いずれも未邦訳)などがある
わたなべなおこ[ワタナベナオコ]
1983年生まれ。ソウル育ち。「ことばの森ソルレム」代表。国際基督教大学教養学部卒業。一橋大学大学院言語社会研究科修士課程修了。「韓国語多読の会」や翻訳などを通して韓国の絵本を日本に紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
80
児童書。素敵なものを売っている《宝島》にやってきた5人のお客様、それ買うの?買わないの?店長さんの魔法でよーく考えよう▽①友達の誕プレを買いに来たら大好きな宇宙人ぬいぐるみがあった。ぬいを買うと誕プレ買えない、どうする?(「機械費用」を考える)②新商品ほねほねを買えば嬉しい楽しいモテモテになるはず(目新しさは長続きしない)③2つ持っているけどもっと新しいのが欲しい(「相対的はく奪」は比較によって生まれる)④高いカバンはいいものか(価格とモノの価値)⑤コンプリートすべきか(「埋没費用」は戻ってこない)▽良本2023/07/19
メープル
17
娘や息子に読んでほしいなぁ。と、借りてきたけど私にも必要な本でした(*^^*)あれも、これも欲しくなっちゃう。よく考えて買ってるつもりだけど…。「宝島」こんなお店があったらいいなぁ。2023/07/03
Mer
16
読友さんのレビューから。高学年の子が「一番くじ」について書いた随筆を以前読ませてもらった。本書に出てくる「あと少しでぜんぶ集まるのに..」これを「埋没費用」と言うらしいが、まさにこのことを彼は説明していた。自分にとって何が必要で、価値があるか?実体験に近い形で紹介しているので、とても共感を得るのではないか。最近の子は見えないお金(電子マネーやゲームなどの課金問題)が身近だ。お金の意味を理解するのにとても良い良書。読んで、お金の大切さを改めて学び気付いてもらいたい。大人もオススメ( ¯−¯ )✨2023/07/03
なま
8
★4.2 5人の子どもと素敵な物がそろう人気店「宝島」の店長の話。子どもの欲求と葛藤「買いたい物が多い」「目新しい物への欲望」「より良い物が次々欲しい」「高級志向」「シリーズやまとめ買い等、本当に全て欲しいのか?問題」に宝島の店長が魔法で疑似体験をさせ、お金の使い方を考えさせる。何かを選択する事で失う価値「機会費用」、自分と他人の持ち物を比較して嫌な気分になる「相対的剥奪」、物の価格は需要や原材料費等で決まるが、必ずしも価格=価値では無い。使った資金は取り戻せない「埋没費用」等、経済知識に結びつけ学べる。2023/10/06
遠い日
8
お金の使い方は、大人でも迷うことが多い問題です。必要なものではなく、特に欲しいものに対する気持ちは、先走って前のめりになりがち。 限られたお金で何を買うか?本当に欲しいものか?手に入れた後のことも考えることができれば、今買うべきかそうでないかを判断できます。 漫画のコマ割りで、そういったことをアドバイスしてくれるこの店長さんのことばは、貴重な指針となります。機会費用や埋没費用、相対的剥奪など専門用語も説明され、大人といっしょに子どもたちが読んで考えることにも使えそうです。#NetGalleyJP2023/03/16