出版社内容情報
幸福はどこにあるのか?
幸福の小さなきらめきを静かにつむぐ。
『詩集 見えない涙』につづく待望の第二詩集。
忙しすき?ては いけない
大切な人に
会えなくなって
ひとりて?困っているのを
見過こ?してしまう
忙しそうに していると
心を 開いてくれるはす?の人か?
いつの間にか
黙ってしまう
(「多忙な人 」より)
若松 英輔[ワカマツ エイスケ]
著・文・その他
内容説明
幸福の小さなきらめきを静かにつむぐ。『詩集見えない涙』につづく待望の第二詩集。
目次
余白
多忙な人
幸福論
鞭を打つ
遍歴者
聖堂
裁く眼
アスファルト
開かない扉
告白〔ほか〕
著者等紹介
若松英輔[ワカマツエイスケ]
批評家・随筆家。1968年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代求道の文学」にて三田文学新人賞、2016年『叡知の詩学小林秀雄と井筒俊彦』にて西脇順三郎学術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mer
20
名言を求めてはならない、と本書の中で若松さんは言った。名言を得ると人生における大きな双眼鏡を手にすることになる。その双眼鏡は遠くのものを見るのに適しているけど、近くのものを見るのには適していない。つまり、本当に大切なものは近くにあるのに出来上がった言葉を咀嚼せず鵜呑みすると、態度や考え方まで大きく壮大になって、終いには身近な大切な人の心の声が聞こえなくなって、大切なものも見えなくなる、ということなのかな。未完成の名言や言葉の方が好きだ。その先は自分が変えればいい。死ぬまでずっと未完成のままでもいいと思う。2020/10/07
おかし
15
この人は本当に苦しみ悩んだことがあるのでは。こんなに心に刺さった詩は初めてでした。2020/10/18
comet
13
いまのわたしの心に、全てが滲んで広がった。ととのった。2020/10/27
双海(ふたみ)
12
くたびれた心に、一冊の処方箋を・・・。2021/03/22
チェアー
11
これは詩集ではないなあ。寸言というか。想像力をかきたてられたり、心のなかでじんわり膨らむ言葉ではない。2019/11/24