出版社内容情報
なくしたぼうしを取り戻そうと、プッチェットは、パン屋、牝牛、ぶた、鍛冶屋、かしの木、風の所に行きますが、どこでも交換条件をつけられて……。積みあげ歌スタイルのゆかいな絵本。
内容説明
めぐりめぐって、めでたしめでたし。子どもたちが大好きなくりかえし絵本。イタリアで語りつがれてきたむかしばなし。
著者等紹介
中脇初枝[ナカワキハツエ]
徳島県生まれ、高知県育ち。筑波大学で民俗学を学ぶ。小説『きみはいい子』(ポプラ社)で坪田譲治文学賞を受賞、『世界の果てのこどもたち』(講談社)で本屋大賞第3位となる
アヤ井アキコ[アヤイアキコ]
絵本作家。北海道生まれ。大学卒業後、印刷会社勤務を経て、美学校シルクスクリーン工房で学ぶ。『もぐらはすごい』(川田伸一郎・監修/アリス館)で第24回日本絵本賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
22
イタリアの昔話。中脇初枝さん再話、アヤ井アキコさん絵。帽子をなくしたプッチェットが、取り戻すために、あっちに頼み、こっちに頼み、でも、どこでも条件を出されて、なかなか戻ってこない……。こういうのを”積みあげ歌”と言うそうだ。だから、短い言葉で始まって、読み聞かせに良さそうかと思ったら、どんどん長くなっていった(笑) アヤ井アキコさんは「もぐらはすごい」「くまがうえにのぼったら」の方♪2023/05/10
わむう
21
イタリアの昔話を中脇初枝さんが再話。プッチェットが無くした帽子をチョケットが見つけるが「パンをくれなきゃ帽子をあげない」と言われる。パン屋に行くが「ミルクをくれなきゃパンをあげない」と言われ、牛や原っぱや鍛冶屋などを経て、かしの木から「風をくれなきゃ」と言われ、海に行き風をもらう。すると前へ戻っていき帽子が返ってくるという積み上げ式の絵本。2024/05/11
Cinejazz
16
〝<プッチェット>は、素敵な帽子を被っていました。ところが、プッチェットは、その帽子を失くしてしまいました...<チョッケット>は、プッチェットの帽子を見つけました...「チョッケット、僕の帽子を返してよ」 「パンをくれなきゃ、帽子を返してあげない」...プッチェットは、帽子を取り戻すため、パン屋、牝牛、豚、鍛冶屋、樫の木、風の所をめぐるたびに、交換条件が積みあがっていって…〟イタリアで語り継がれてきた、繰返し言葉で綴られた絵本。2025/02/04
ふう
15
イタリアの童話。よくあるパターンだけれど、お国柄が出て楽しい。2023/07/29
みよちゃん
13
イタリアの昔話。秋の話。帽子をとりもどすために、次々にもらいに行く。同じような話しがあちこちに。絵がかわいい。2023/06/10