出版社内容情報
足のうらで地球を感じる。身体感覚を呼び起こす絵本!
夏、スイカをつついたカラスを追って、はだしで道路へ。
小さい石が、足の裏に、くいくいあたる。
マンホールの上は、あっつあつ。目玉焼きができそう!
横断歩道を渡ると、あれれ? 白い所は熱くない!
川の土手から一気に川へ。
ひんやりした川砂が、足の甲をすべっていく。
川の音がする。風の流れる音がする・・・。
内容説明
カラス、まてまて。まてまて、カラス!スイカをつついたカラスをおいかけ、いつのまにやらはだしになって…足のうらで地球を感じる絵本。
著者等紹介
村中李衣[ムラナカリエ]
山口県生まれ。児童文学作家、ノートルダム清心女子大学児童学科教授。0歳から100歳まで、いろいろな場所でさまざまな人との絵本の読みあいを行いながら、児童文学や絵本の創作を続ける。著書に『チャーシューの月』(佐藤真紀子・絵、日本児童文学者協会賞、小峰書店)、『こくん』(石川えりこ・絵、JBBY賞、童心社)など
石川えりこ[イシカワエリコ]
福岡県生まれ。イラストレーター、絵本作家。著書に、幼少期の体験をもとに描いた『ボタ山であそんだころ』(講談社出版、文化賞絵本賞)、『あららのはたけ』(村中李衣・文、坪田譲治文学賞、偕成社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
27
裸足で歩いたのは何時だっただろう。 裸足で歩くと危ないからって言われて、納得してしまった自分は、いつも厚底の靴を通して大地を感じていたんだね。 この絵本には、いろんな発見がありました。 自分の足を通して、いろんなことを感じる喜びを知りました。 横断歩道の白いところは熱くないなんて、裸足で歩かなければわからない。 土質の違いなんて、実感してはじめて納得できるのでしょう。 他にも、靴を履いていたらわからないことがいっぱいです。2022/10/09
anne@灯れ松明の火
25
遠い方の新着棚で。石川えりこさんの表紙に惹かれて。スイカ畑に来たカラスを追っかけているうちに、長靴が脱げて、はだしになってしまった「わたし」。初めは気持ち悪かったり、熱かったり、痛かったりだったけれど、だんだん爽快になってくる。そして、足だけでなく、身体中で、自然を感じていく……。さらっとした、色数を抑えた絵なのに、足を強調した絵など、迫力満点。はだしで歩いてみたくなる。けれど、アスファルト、あっついだろうな!2022/07/29
みつばちい
23
いつもの場所も裸足で歩くとこんなに違う!すごく伝わってくる文章と絵です。裸足で歩きたい!2023/04/05
おはなし会 芽ぶっく
21
いつのまにかはだしになって、どんどん歩く女の子。夏を感じる女の子の通る場所、ふかふかの畑の土を歩くと気持ちいいんだよなぁ。足の爪の間に入った土が洗ってもなかなか落ちないけれど(笑)文字のない女の子のページの表情と、「からだぜんぶが、はだしになった。」という言葉が好きです。【第4回 親子で読んでほしい絵本大賞 9位】2022/09/12
ヒラP@ehon.gohon
17
大人のための絵本2022/09/28