内容説明
息をのむ写真の連続…!直径は地球の半分。地球のとなりにある赤い星「火星」。火星探査ロケットから撮影した驚くべき写真絵本!
著者等紹介
スレード,スザンヌ[スレード,スザンヌ] [Slade,Suzanne]
大学で機械工学を学び、ロケットの開発に携わる経験を経て、児童書の作家になる。科学や歴史をテーマに150冊以上の作品があり、数々の賞を受賞。シカゴ在住
千葉茂樹[チバシゲキ]
国際基督教大学を卒業後、児童書編集者を経て翻訳家に。訳書多数
三河内岳[ミコウチタカシ]
東京大学総合研究博物館教授。専門は惑星物質科学で、東京大学を卒業後、NASA研究員などを経て現職に。火星隕石の研究を主に行っているが、はやぶさ小惑星探査、NASA彗星探査の試料分析など、多種の地球外物質研究に従事。国際隕石学会フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chimako
89
今年度の【読書感想画指定図書】の一冊。地表面の細かな風紋や断崖、昔々の川の跡、色とりどりの岩石、ドライアイスが溶ける時に出る気泡、地表の割れ目……微細な画像が美しい写真となった。人はそこに生物を夢見、近しい星として眺め続けてきた。今や人の目には見えない色までもが加工され遥か7500万キロメートルの彼方から送られてくる。たった50年前、火星人がいるかも知れないと真剣に思っていた子どもたちが成し遂げた科学。宇宙はまだまだ広い。だだ、写真が近すぎて位置関係が分からずもう少しひいた場面を併載して欲しかった。2022/09/27
美紀ちゃん
84
Google Earthの火星版みたいな 火星の写真集。 キレイで素敵。 絵本形式でカナもふってあり幼稚園児でも読みやすい。 だが中学校にも置きたい。 イジェクタとか沖積扇状地とか昇華現象とかわかりやすい。 癒しにもなる。 ワクワクもする。 この本を読んだ子供が、 人類で初めて、火星に降り立つことになるかもしれない。 火星への人類到達を担う子供達に読んで欲しい。 読み聞かせにも良いと思う。2021/08/22
れっつ
47
これは驚いた!火星の、こんなにもリアルで不思議で美しい写真絵本に初めて出会った。火星って、地球のお隣で赤く輝く、火星人がいるかもしれない星、と思っている子どもたちもいると思うけど、高性能宇宙カメラで撮影された火星の表面は実に様々な質感で、しかも常にいろんな動きがあるという。生きている火星。ひとつの写真について、大きな文字でひとこと、小さな文字で詳しい説明があり、写真を見ながら大きな文字だけ読んでも様子がよくわかる構成がいい。火星がぐっとリアルに近く感じる、子どもたちにも大人にも是非見てもらいたい1冊だ。2021/07/23
ほんわか・かめ
32
火星の美しさを圧倒的な高精細画像で見せてくれる大判写真絵本。火星の上空320kmから撮られている写真には、地形はもちろん、気象や季節の変化までも捉えられていて息を飲むほど。ただ逆に近すぎて、地球上の荒野とも見れる。だからか、生物いそうだね〜住めそうだよね〜って夢も膨らむ。画像は、火星からの距離(平均2億2500km)を15分ほどかけて送られてくるそうだ。〈2021/あすなろ書房〉2021/09/28
山口
27
知りたがりの地球人が、ロケットに高性能カメラを載せた。驚くべき、ちょっと不気味な写真の数々。火星の1年は地球の687日とか、1日の気温の幅はマイナス120度からプラス30度で平均気温はマイナス60度とか、直径は地球の半分とか、地球からの距離は最も近づく時は、およそ5500万kmで、最も離れている時は4億kmとか、いろいろ勉強にもなりました。アップすぎて、ちょっと引きの写真も欲しかったなぁ。あと、残念ながら火星人は写っておりませんでした🐙2021/09/30