内容説明
やれっこないをやらなくちゃ!「跳べないとび箱」「遠当―忍法秘話より」など、7作品を収録。
著者等紹介
松田哲夫[マツダテツオ]
1947年、東京生まれ。高校時代に「ガロ」と出会い、大学時代に「ガロ」に通い、編集者人生が始まった。筑摩書房の書籍編集者として「ちくま文庫」「ちくま文学の森」「ちくまプリマー新書」を創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
66
松田哲夫編によるマンガ集。テーマは「たたかい」。色んなタイプのマンガが集められていて、心の「たたかい」に視点が置かれているようだ。奇しくも、今、ちくま文庫から刊行されている「現代マンガ選集」も「たたかい」。どちらにも収録されていたのが平田弘史「太刀持右馬之助」。但し、ちくまの方は1963年、この本のは1977年。作者は、よほどこのストーリーに思い入れがあったのだろう。絵の熟練度、迫力は1977年版の方がある。この作品を描くにあたって、平田弘史にも「たたかい」があったのかもしれない。#NetGalleyJP2020/09/28
モリー
59
まんがはあまり読まない私ですが、松田哲夫さんが編集したならば読んでみようと思い、手に取りました。松田さんセレクトは一読の価値有りと私は思います。2022/03/22
たまきら
31
冒頭のお話が切なくってとても素敵でした。三原ミツカズの「たましいのふたご」とはえらい違いだ~。「戦い」の切り取り方が面白かった。編集をする人の視線が楽しいな。2021/07/20
りらこ
19
たたかう?一体何と?何のために?たたかいには勝ち負けがあるのか? 人はよく「負けるもんか」と頑張る原動力にする。それを聞くと私は、何とたたかっているのだろうこの人は?と考えてしまう。その問いに、さまざまなベクトルから答えてくれているのがこの本だ。あらゆるたたかいが描かれている。 しかし本の中でたたかう人たちに共感したり引き込まれたりしながらもそれでも自分がそのたたかいの渦中にいるわけではないひんやりとした感覚もどこかにあり、安全圏から眺めている自分に気づいてドキリとする。2020/09/18
阿部義彦
18
古書市で発見、最近古巣の筑摩書房からも単行本「編集を愛して」を出した、アンソロジストでもある編集者の松田哲夫さんが、児童書のあすなろ書房から全9巻のアンソロジー『家族で楽しむ「まんが発見!」を出してたのですね。2020年コロナの始まりの頃刊行です。4と9巻しか無かったけど迷わずゲット。今回のテーマは戦いです、樹村みのりさんや伊図透等は自分との戦いを、水木しげるさんは、硫黄島での戦争を、白土三平は農民と武士との階級闘争を、一番心に残ったのは、何度目かの再読でしたが、平田弘史の『大刀綺譚 太刀持右馬之助」。2025/01/18
-
- 洋書
- ROME