出版社内容情報
ペテン師?それとも、世紀の大どろぼう?!突然語りはじめた1枚の絵。調べるほどに深まる謎に、13歳の少女セオが挑む!極上の美…ニューヨークのメトロポリタン美術館を庭のようにして育ってきたセオの人生は、ある日とつぜん大きく変わってしまう。生活の支えだった祖父が事故で亡くなったからだ。最期に「卵の下を探せ」という謎めいたことばを残して。手がかりをひとつ見つけるたび、謎はますます深まるばかり。そして、思いもかけない歴史の暗部にまで・・・・・・。13歳の少女が活躍する極上の美術歴史ミステリー。
ローラ・マックス・フィッツジェラルド[ローラ・マックス・フィッツジェラルド]
千葉 茂樹[チバ シゲキ]
内容説明
「卵の下を探せ」祖父が遺した謎の言葉。美術の英才教育を受けてきたセオが、セレブ女子ボーディとともに、秘密の絵の鑑定に挑む!極上の美術ミステリー!
著者等紹介
フィッツジェラルド,ローラ・マークス[フィッツジェラルド,ローラマークス] [Fitzgerald,Laura Marx]
ハーバード大学とケンブリッジ大学で美術史を学ぶ。『スピニー通りの秘密の絵』はデビュー作。夫とふたりの子どもとともにニュージャージー州在住
千葉茂樹[チバシゲキ]
1959年北海道生まれ。国際基督教大学人文科学科で美術史を専攻。児童書編集者を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
73
家で見つかった古い絵画の由来をさぐるというミステリ仕立ての話だが、そこには、ヒトラーが権力をかさに名画を徴収していったという史実が織り込まれ、権力にあらがおうとする人々の思いも描かれている。児童書なので極悪人はほとんど出てこないし、いろんなことがかなりオブラートに包まれた状態で描かれているが、ただ敵を攻撃するというだけではない戦争の別の面にスポットが当てられていることの意義は大きいと思う。セオとボーディという子どもが中心になって動く話なので、ボーディの両親がハリウッドスターで家にほとんどいないという⇒2019/01/10
ペルー
53
ちょっと現実離れした設定だけど、スピード感もスリルも説得力もあって、大変楽しめた。子供が主役だけど、しっかり謎を追い、解決して行く。種々な幸運が彼らを助けるけど、それも不自然さは感じられないぐらい、面白い。親友を得ることができた素直で優しいしっかり者のセオ、良かったね❗2019/04/29
はる
52
面白くてワクワクしました。13歳の少女が、突然亡くなったお祖父さんの残した絵の謎を追います。ラファエロの実在する絵画が物語の鍵となったり、ナチスのユダヤ人の迫害も描かれていて意外と深い。児童文学ながら本格的な絵画ミステリーです。偶然知り合った少女ボーディも魅力的。二人の友情も良かったです。2017/01/19
oldman獺祭魚翁
40
図書館 とっても楽しい児童書。NYに住む独立独歩の女の子セオは事故で唯一の稼ぎ手だった祖父を亡くしてしまう。祖父の残した言葉に彼女は初めて出来た親友のボーディーと共にその謎を探るが…今時ラジオもテレビも無くNYのど真ん中でニワトリを飼い、ビーツを育てる生活をしているセオと有名人の娘でインターネットやスマホを自在に使い倒すボーディー 育ちも生活環境も性格も違う二人が協力し合い、ぶつかり合いながら、謎を解いていくのを読むとワクワクします。大人も子供も楽しめる本 お薦め2017/08/17
mntmt
30
おじいちゃんが残した絵のなぞ。おじいちゃんの過去のなぞ。だんだん明らかになって来ます。ラストまで一気読みでした。おもしろかった!2016/12/16