内容説明
大きすぎてわからない。考える楽しみに満ちた18編。
目次
やまなし(宮沢賢治)
春(吉野せい)
雑草世界の近代化(杉浦明平)
大自然と人間(渡辺一夫)
いろんな生き方があっていい(日高敏隆)
自然と人間(湯川秀樹)
自分をつくる 抄(臼井吉見)
山(今西錦司)
山は迷うもの/キノコの人生論(森毅)
瞬間の大河(開高健)
生神(小泉八雲)
神話と地球物理学(寺田寅彦)
ナマズ考(花田清輝)
ミソサザイの神が語った話(山本多助)
内海(茨木のり子)
望郷と海(石原吉郎)
アンドロメダ星雲(埴谷雄高)
法師蝉に学ぶ(梅崎春生)
著者等紹介
松田哲夫[マツダテツオ]
1947年、東京生まれ。筑摩書房の書籍編集者として「ちくま文庫」、「ちくま文学の森」、「ちくま日本文学全集」、「ちくまプリマー新書」を創刊する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
98
このアンソロジーには自然という表題にあるように、様々な自然に関する作品が収められています。宮沢賢治の「やまなし」から始まり梅崎春生の「法師蝉に学ぶ」まで作家、学者、詩人など多様な面からの楽しさがあふれています。読んでみるとすでにどこかで触れたものもあるのですが様々な世界を見せてくれます。それにしても下段に絵も入っている注があるのが助かります。2020/06/01
杏子
5
第5巻は自然について書かれた文章を集めたもの。宮沢賢治「やまなし」から始まって、雑草について、自然と人間、山の自然と精神、人びとの暮らし、神話における自然、人間の想像力における自然の変容、そしてどこかユーモラスな、つくつく法師の鳴き声の自然さなどなど… 全作が個々に連なりあい、ひとつの大自然という物語を見る思いだった。人間は自然の中で生きさせてもらっている。自然と切り離して考えることはできないという感じか。表紙絵のナマズがほのぼの。満足度100%。2013/04/29
仮ッ子
5
神話が面白い。ヤマタのオロチが火山活動の暗喩とは…うーん、納得、ウロコが落ちた。アイヌの神話ももっと読みたいなー。すべてが神様で、ミソサザイという小さな鳥すら神。小さな神の大きな勇気。ハラハラしつつほのぼのする。2012/12/15
暗頭明
2
「彼等は一斉に棒立ちとなり、クウと高い恐怖の叫びをあげたものです」p.33「春」、吉野せい。「常念を見ろ!」p.85「自分をつくる 抄」、臼井吉見。「山に登るという行動は、頂にまで行かねば終わりにならない。(…)危険を冒してはるばると登りつめた頂である。だがそこにかれらの感情に答えるようなものが、なに一つ見いだされなかった(…)」pp.92「山」、今西錦司。「ナマズ考」、花田清輝。『日本のルネサンス人』が見つからず『随筆三国志』を読むがこれも面白い。「望郷と海」、石原吉郎、いつか全編を読みたい。2012/12/15
まるぽー
1
「やまなし」(宮沢賢治)は小学生のときに教科書で読んで、それ以来忘れられない一編。「クラムボン」の正体は未だにわからない。「いろんな生き方があっていい」(日高敏隆)・「自然と人間」(湯川秀樹)・「神話と地球物理学」(寺田寅彦)に共通するのは、その分野で著名な学者であるにも関わらず、自然をコントロールしようとしないところ。真の学者の人間性が垣間見える。「生神」(小泉八雲)は史実をもとにした物語。東日本大震災で津波の猛威を知った我々にとって含蓄のある内容となっている。2016/06/05
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