内容説明
「真の芸術家」として生きぬこうとした若き日の魂の叫びから、自然の中でのおだやかな暮らしから生まれた晩年の作品まで、わかりやすく紹介します。
目次
根付の国
父の顔
冬が来た
道程
あたり前
ぼろぼろな駝鳥
火星が出ている
秋を待つ
母をおもう
詩人〔ほか〕
著者等紹介
萩原昌好[ハギワラマサヨシ]
1939年神奈川県に生まれる。東京教育大学、同大学院を卒業後、埼玉大学教授、十文字女子大学教授を経て、現在に至る。宮沢賢治学会イーハトーブセンター会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りえこ
19
昔から、智恵子抄が大好きだったので、図書館で借りました。このシリーズ、とても読みやすくて好きです。色々な詩集から集められているので、知らなかった詩もあって、勉強になりました。2014/06/07
ふじあつ
8
★★★☆☆ 私には詩は難しいです・・・でも,感じることだけはできました。高村光太郎さんは,学生時代の教科書にでてきたのと,原田マハさんの「リーチ先生」にかっこよく出てきたので,いい感じの人かと思っていました。自分のことに一本気過ぎて友人とは離れていったようで,晩年の智恵子さんがなくなったあとは孤独だったとのこと。詩自体はやっぱり『道程』が好きですね。「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る・・・」かっこいいです!2021/11/29
彩灯尋
7
どれだけ智恵子のことが好きだったのか。病気によって変わっていく智恵子のことを生きている間だけではなく、亡くなってからも胸が痛いほど大切に想い、愛していた様子が伝わってくるものばかり。「案内」の「智恵さん、こういうところ好きでしょう」の言葉が優しくて好き。2016/11/30
Y.Yokota
6
このシリーズは子ども向けだからと言うより「これこれこういう詩だから読んで欲しい」という編者の素直な意図が明らかにしてあるので、大人でも理解しやすいのだと思います。この高村光太郎の一冊は時代を追って、ヨーロッパと親子関係の影響著しい時代、智恵子といた時代、戦後の岩手花巻時代の詩が収められています。編者は高村光太郎の正直、純粋性を繰り返し説いていて、それを目指す高村光太郎の決意のようなものが書かれた詩は鋭く研ぎ澄まされています。智恵子の詩には慈しみを、花巻時代の自然描写が増えた詩には落ち着きと安心を感じます。2022/02/14
薄雪
6
詩に込められた激しさや愛情、寂しさなどに圧倒されて動悸がしました。「冬が来た」や「当たり前」のところでは体に力が入り、智恵子さんの詩では深い愛に胸が震えます。読む前は名前しか知らなかったのですが、高村光太郎に興味を持ちました。2017/10/07
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