内容説明
いつか、わかる時がくるのかな?名作短編がぎっしりつまった一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
93
本当に松田さんが選んだ作品は中学生にはかなりレベルの高いところを目指していると思います。「こころの話」とあるように心に何かを感じさせるものを選んだということなのでしょう。15の著名な作者の作品がありますが、わたしの既読のものは志賀直哉「清兵衛と瓢箪」中島敦「山月記」谷崎純一郎「刺青」のみでした。この「刺青」や色川の「ひとり博打」三島の「志賀寺上人の恋」などは中学生向きなのか考えてしまいます。でもどれもいい作品だとは思いますが。2022/08/31
風眠
6
「こころ」というものは本来、曖昧なものなのだ。ともすれば、分かりづらくなってしまったり、取り上げる範囲が広くなり過ぎてしまったり、難しいなと思った。「こころ」というテーマで編纂された本として手にとった時点で、私の中では、もっと限定された狭い意味合いの「こころ」を想像してしまっていたことに気付かされた。曖昧で、不思議で、いちばん近くにあるものなのに意外と分かっていない、それが「こころ」なんだな・・・。2012/08/01
訪問者
4
志賀直哉「清兵衛と瓢箪」は元祖オタク小説。その行き着く先を描いたのが色川武大「ひとり博打」か。石原吉郎「ある〈共生〉の経験から」は一読忘れがたい傑作。他にも国木田独歩「少年の悲哀」、井上ひさし「あくる朝の蝉」など名作多し。2023/12/04
Seahorse
3
太宰の「雀」が良かった。病気で戦場から療養地に行った男がちょっとした暴力事件で、戦争のよろしくなさを痛感する話。太宰はやはりうまい。 井上ひさしの「あくる朝の蝉」も良かった。夏休みは孤児院の子達へのイベントが多く、主催者達が喜んでもらいたがるので、無理に喜ぶ様子を見せなけれならず疲れるという話が良かった。 辻まことの「多摩川探検隊」は大変に楽しかった。しかし伊藤野枝と辻潤の間に子供がいたとは知らなかった。2022/05/17
鈴木清太
3
有名な近代文学が15話前後収録されています。「こころ」にフォーカスして選ばれているので、恋や自尊心、親子、葛藤、成長などをテーマにしたお話が多く、複雑な心情や心情変化など考えさせられる内容が多かったように思います。明治~昭和に生きた文豪の心情表現の細かさや豊かさにも驚きました。編集する際に日本語は平易なものに書き直されているとあったので、安心して読めると思います。2021/03/11




