内容説明
ぼちぼち考えてみようかな。名作短篇がぎっしりつまった一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
116
中学生までに読んでおきたい日本文学の第2巻目です。松田さんの編纂によるものですがかなり心にどっしりと響くものばかりです。森鴎外(山椒大夫)と長谷川四郎(鶴)の作品は既読でしたが半分忘れかけていました。戦争ものがいくつかありますが、有島武郎の子供のはなしや梅崎春生のチョウチンアンコウについても楽しめます。2020/02/14
優希
69
中学生までに読んでおきたいシリーズですが、かなり響きました。「いのち」を「生」と考えると、そのたった1度のあり方を考えさせられます。自己犠牲や安楽死を容易には捉えられないでしょう。戦争に関する話が多い気がしました。2018/09/06
sawa
9
★★★★☆ しゃんとした気持ちになる石垣りんの「表札」、可愛らしい子どもが描かれた有島武郎の「碁石を呑だ八っちゃん」、何だか不思議な梅崎春生の「チョウチンアンコウについて」がよかった。戦争の話が多くって、何だか虚しいような悲しい気持ち。「山椒大夫」、「夏の花」、「魚服記」は既読だった。(図)2012/06/17
おけいさん
5
「梨花」が特に心に残った。昔はささいなことで小さな子供たちが亡くなったのだなぁ…と思う。その思い出を大切に、でも冷静に振り返った文章。作家の力量を感じた。2015/05/03
あさみ
4
「山椒大夫」って全然活躍しないのに、なんでタイトルに?と調べてみたり。どうも戦争物は辛くて飛ばし読みになってしまいました。太宰の「魚服記」はなんとも味のあるお話でした。解説を読んでなるほどなあ。と。チョウチンアンコウ、好きだった。2025/03/27